
- オランダのお天気は本当に雨が多いの?
- オランダで使える便利なレイングッズを知りたい。
- 雨の日でもおしゃれ心を忘れたくない。
オランダは日照時間が少なく、雨が多いのでレイングッズは年中手放せません。
そんなオランダですが、おしゃれなレイングッズ、便利なレイングッズなどはあまりないので、日本で買ってくるのがおすすめです。
種類もカラーもとても少ないせいで、みんな似たような格好になってしまいます。
そういうわけで、なるべく質のいいものや好みのものを日本で揃えてくると、雨風の日もちょっとは楽しめるし、気分がよくなると思います。
オランダの降雨量

オランダは夏の日照時間が長く、冬は短い緯度に位置しています。
日本のように梅雨があるわけではなく、1年を通して雲が多く、雨が降ることが多いです。
それぞれの国の首都である、東京とアムステルダムの年間月間降雨量を比較しましょう。

東京では、3月から10月まで、降雨量が4インチ以上です。(降雨量をインチで表記するのは馴染みがないと思いますが、単純に量を比較したいだけなのでそのままにします)

一方、アムステルダムの降雨量はほぼ1年中4インチ未満です。
つまり、驚くことに、東京よりアムステルダムの方が降雨量は少ない、ということなのです。
オランダの降雨日

今度は、東京とアムステルダムの平均月間降雨日を比較してみたいと思います。

東京は、1年に3ヶ月ほど晴天の多い月があります。その3ヶ月(12月、1月、2月)は、ひと月の降雨日が8日未満です。

一方、アムステルダムは、毎月8日以上の降雨日があるのが当たり前です。
つまり、1年を通して、東京よりアムステルダムは雨の降る日数が多いのです。
オランダの天気をややこしくしているのは風

くわえて、オランダの天気をややこしくしているのは、雨だけではありません。
「風」です。
東京の平均月間風速を見てみましょう。

台風などがあれども、平均月間風速は1年中風速レベル「3」。
アムステルダムはどうでしょう。

アムステルダムは毎月風速レベル「4」以上が当たり前。東京の倍にあたる「6」という月も多いです。
オランダはその「風」を利用し、「風車」を生活の営みの中で活躍させてきたわけです。今でも、風力発電はオランダの大切なエコエネルギーです。
その風のせいもあいまって、オランダの天気は、「1日に四季がある」とも言われます。
在住者の経験でもその通り。朝は雨。昼は曇り。強風が吹いて冷え込んだかと思うと、夕方は快晴でポカポカ。そして、夜からまたシャワーのような雨。
こういった変化が激しいのです。
オランダのお天気はズバリ

以上の3つの条件からまとめると、東京都比較したオランダの天気は・・・
- 降雨量は東京より多くない。
- 降雨日は東京より多い。
- 風が東京の倍強い。
つまり、オランダのお天気の特徴は、
弱い雨と(時には強い雨)台風のような風の日が多い。
といえます。
それに対応できるレイングッズを選ぶことが、オランダのお天気でも快適に過ごせる要となります!
オランダのお天気を快適に過ごせるレイングッズ

こんな風の強いオランダでも、便利に使えそうなレイングッズを下記4カテゴリーに分けてご紹介します。
- レインコート
- バッグやリュックサック
- レインシューズやブーツ
- 傘
ひとつずつ、見ていきましょう。
レインコートの選び方

レイングッズの中でも、体の7−8割を雨から守ってくれる上着(アウターやコート)は最重要アイテムです。
なぜなら、前述のとおり風が激しく吹きながら雨が降ることが多いのがオランダだからです。
お出かけしょっぱなから、お洋服がびしょ濡れになってしまうと、もう気分台無し。だから、それを防ぐためにもレインコートやレインジャケットはおでかけのマストアイテムなのです。

普通のナイロン製「レインコート」はNG。
オランダで使うレインコートに求める機能はこちら。
レインコート選びでチェックしたいこと
- 風にまわない素材とシルエット。
- 防寒性と防水性があり日常使いできる。
- フードがある。
ひとつずつ説明していきます。
風にまわない素材とシルエット
レインコートを選ぶときに重要なのが、素材とシルエット。
風にとられてしまわないような、しっかりとした厚めの素材で、なるべくストレートのシルエットを選ぶのがいいです。
とにかく風が強いので、素材が軽いと風にあおられて舞い上がり、それが視界をさえぎったりして危ないことがあります。
特に自転車に乗っているときに、ポンチョタイプは危ないです。
それに、レインコートが舞い上がると、結局雨に濡れてしまいます。

撥水加工を施された厚手の素材や耐水性のある素材で、ストレートシルエットがおすすめです。
防寒性と防水性があり日常使いできる
風の寒さにも、雨にも耐えうる、日常使いできるレインコートをゲットしましょう。
なぜって、いちにちに変わりやすいお天気で、雨が降ったり止んだりするからです。寒さで手もかじかむ中、濡れたレインコートを着たり脱いだり、バッグにしまったりするのは大変です。
アウターとして着ていられれば、あったかくて、雨風もしのげるものがダントツに便利です。
フードがある
あなどれないのが、フードがあるかないかです。フードがある方が絶対におすすめです。
特に、お子さんのものはフードがあるものを選んであげましょう。ヒモでフードの大きさを調節できて、風でフードが飛ばされにくくなるものがおすすめです。
なぜなら、頭が雨に濡れると寒いですよね。西洋人に比べて太く固いアジア人の髪質ではすぐに乾きません。なので、体調をこわしやすくなります。
ところが、ここはセルフメディケーションが大切とされる国。お医者さまは簡単にお薬を処方しません。
健康管理のためにも、フードを被ることによって、頭が濡れるのを極力避けてあげましょう。それに、フードを被ると、中の衣服もより濡れにくくなります。
レインコートのおすすめ

日本でしか買えないレインコートのおすすめを2つご紹介します。
リュックを背負ったまま着用、自転車漕げるレインコート
自転車に乗る時には、リュックの方が多いと思います。しかし、通常のレインコートではリュックを背負ったまま着ることができません。結果、バッグは雨に濡れてしまいます。リュックはなかなか完全防水とはいきませんが、PC・ガジェットなどの濡れちゃいけないものが入っていることも多いですよね。
そこでおすすめなのが、これ。
リュックを背負ったまま着用できるレインコート。上下別タイプです。自転車道がはりめぐらされたここオランダで、日常的に自転車に乗ることを考えている人には絶対お勧めです。
雨が入るのをしっかりガードしてくれる「ヒラヒラしない」袖口。涙が出るほどあたたかい機能です。
首の部分もしっかり高さがあり、風でフードが飛ばされにくそうな設計はすばらしい!
街着にもなるアウトドアブランドの撥水・防水アウタージャケット
アウトドアブランドが発売している、撥水・防水のアウタージャケットは、かなり便利です。防寒性に優れているのはもちろんのこと、雨にも十分対応できます。
ところが、オランダには山がないので、アウトドアブランドのラインナップがとても少ないです。日本の方がはるかに種類やカラーが豊富なので、気に入ったものを持ってくるととても重宝します。
ちびいき的におすすめなのは、オランダでも近年人気のあるアメリカブランド「THE NORTH FACE」のジャケット。
ファッション性もさることながら、機能性は抜群!
カラバリも豊富!
そして、9月から5月頃まで長く着られると思います。
防水バッグ、リュックサック(バックパック)のおすすめ

オランダ社会は随分前からキャッシュレスが進んでいます。
それでも、パソコンやガジェットを持ち歩くときには、絶対に防水のバッグでないといけませんよね。
スタイリッシュにいきたいあなたはRAINS (レインズ)のユニセックスバックパック




つるんとした表面はポリウレタン樹脂加工のポリエステルです。雨が溜まる余地がないので、濡れても水滴はすべて地面へ。
内側にラップトップポケット、外側にモバイル用ポケットもあり、現代人の要求を満たしてくれます。
無駄のない洗練された、ミニマムなデザインが特徴のブランドです。
レインブーツのおすすめ

レインブーツはショート丈で、しっかり防水してくれる軽量ブーツタイプがおすすめです。
なぜなら、防寒と強風のためにロング丈のパンツスタイルのことが多いからです。
春夏であれば、多少濡れても、太陽が出れば一気に乾きます。しかし、秋冬は日照することが稀なので、一度濡れると外にいる限り乾きにくいです。
足元も冷えると、全身が冷えます。撥水加工では足りません、防水のものを選んでください。
レインブーツらしからぬ見た目のオックスフォード風ショートブーツ
おしゃれなレインブーツ、こんなのが欲しい、とちびいきが探しに探したのがこちら!!!
ヨーロッパの街並みにもピッタリハマる、オックスフォード風ショートレインブーツです。パンツ、スカート選びません。


オランダで探すと、たいていラバー製の重たいレインブーツになってしまいます。そして、たいていそういう靴はボテっとして、やぼったくなってしまいます。
このブーツなら、パンツスタイルの足元がスッキリ見えますね!
レインブーツの王道英国ブランド、HUNTER
セレブにも人気の「HUNTER」のショートブーツは個人的にも持っていたおすすめブランドです。英国王室御用達の伝統的な長靴に代表されるレインブーツブランドで、ケイト・モスが好んで履いていました。
オランダは寒いのであまりショート丈ボトム+ロングブーツの組み合わせが全く楽しめません。なので、オランダではショートタイプがおすすめです!





サイドがゴムになっているチェルシーブーツタイプなら、足首の動きに合わせて柔軟に動いてくれるので、ラバー製でも十分歩きやすいです。
風雨に強い折りたたみ傘がおすすめ

正直あまり出番のない傘。
自転車の傘差し運転は、ハンドルを持っていかれてさらに危険。
しかし、そうは言っても交通機関を利用するときや、ちょっと降ってきたとき、などのシチュエーションで持っておきたい折りたたみ傘。
オランダのTUデルフト大学の学生が研究して作り上げた耐風の折りたたみ傘をシェアします。
購入はこれ一択じゃないか、という気すらします。
安い傘を買ってすぐに骨が折れてしまうくらいなら、耐風性のある、しかもオランダで考えられた傘が頼りになります。
Senz(センズ)のレビュー
senzっていう台風にも負けないことを売りにしてる傘ありますよ。
— つちのこ。サンタマリア (@shiro_mas) September 20, 2022
今日みたいな強風でも折れない,オランダのsenz傘。台風接近中の福岡旅行にも連れて行きました。東京に戻り、暴風雨なので、活躍☔️後ろに長いからリュックも濡れない。
— Berlaarstraat (@Berlaarstraat1) September 18, 2022
オランダにいた12年前、友人からプレゼントされたsenz傘、まだ使ってます😅https://t.co/CZnwyMQWUk
自分が持っているSENZの傘で、普通に耐えられるのはおおよそ風速60km台までという認識。って言うか傘が飛ばないだけであって、傘ごと自分が飛ばされる可能性のほうが高い。
— トリング@旧白洲邸 武相荘(Buaiso) (@Tring3) September 17, 2022
■Promotional Umbrella SENZ wind tunnel testhttps://t.co/2hkicpcIxQ
まとめ
いかがでしたか?
オランダの天気って、まじでやばそう。

そう思えたあなたは大正解です。特に10月から3月頃のオランダを過ごす方は、しっかり準備と対策をして来てください。
ただ、嫌なことばかりじゃありません!
変わりやすいお天気のここオランダで雨が降ると、虹がよく見られます。
広い空、緑のあるオランダで虹を見るのは、また格別ですよ。