私はけっこう柔軟性があるほうだとずっと思っていました。引っ越しが多く、新しい環境にはいることが多かったので、コミュニケーション能力が高いとよく言われてきました。
しかし、コミュニケーション能力が高いからといって、海外生活がうまくいくかというとそうでもないことに気づきました。
今回は、どういった考え方の人が海外移住やそこでの暮らしに向いているのかをご紹介します!
私にはムリだろうな、なんて弱腰になっている人こそ、今回の記事を読んでみてください。意外とそんなあなたのようなタイプの人が向いているかもしれないんです。
海外移住、生活に向いている人の特徴
その国の文化や言語を尊重できる人
日本はたしかに清潔で豊かな国です。
電車の時刻表どおりに電車がくるのはもはや当然。
コンビニで24時間おいしい食べ物が買えて当然。
しかし、住む国や文化が違えば、自分の常識が常識ではなくなります。
例えば。。。
・電車やバスは、予告なしに遅れたりキャンセルされます。
→「申し訳ありません」という謝罪のアナウンスは聞いたことありません。
・24時間営業のコンビニはヨーロッパでは稀。
→かつ、日本のコンビニのご飯はレベル高いです。
・「ヒーターが壊れた!すぐ修理に来て」
→来てくれません。
などなど、さまざまなことが起こるんです。いや、本当に不思議なくらいなんですけどね。
そのため、予想外のハプニングが起きても、柔軟にスケジュール変更をするなり、「まあいいや、30分後の次のに乗れば」とポジティブに考えないと、ストレスを抱えこむだけです。
また、英語が通じるからと、現地語を全く学ばないのも個人的にはアウト。
「移住者」とはその国にとってあくまでも「外国人」なのです。その国に住まわせてもらっている、という意識を忘れずに、現地の文化や言語を尊重するほうが、よりよい人間関係を築きやすいと思います。
例えば、日本に住む外国人が努力して日本語を話してくれたり、慣れない文化を受け入れようとしてくれるのは嬉しいですよね?決して上手じゃなくても、歩み寄ってくれているんだな、と優しい気持ちになります。
「郷に入れば郷に従え」は鉄則!日本だけで培った価値観を押しつけないことです。
他人に依存せず主体的に行動できる人
海外に住みはじめて、日本を俯瞰して見ることができるようになりました。
すると、テレビやニュースを通してみる日本は、どことなく歯切れの悪い文化を持ち合わせていることに気づきました。不倫やなんだと騒ぎたて、他人のことには大口をたたくも、いざ自分のこととなるとひとりでは決められない、責任を逃れようとする、などの煮えきらない様子をたびたび感じます。
けれども、いちど島国の外に出てしまうと、多くの国では自分の選択に責任をとるのは自分でしかありません。
例えば、お役所ですら、担当してくれた人によって言うことが違うことがあります。そのせいで届け出る書類の記入をやり直すはめになった、としても、誰も謝ってくれないのです。「私は知らない」「私はそう言っていない」と言われるだけ。悲しかな、誰のことも責められません。
自分のやることは自分で責任を取ること、の考えが根底にあるのです。
例えば、電車が遅れて会議に遅刻しようとも、「その電車に乗る、と決めて行動していたのはあなた」なのです。
「大事な会議だから絶対遅刻できない。」と思うのであれば、遅刻しないように自分で出来うる限りの対策を施さなくてはいけません。
つまり、「電車が遅れるかもしれないから、30分早めに出よう」ということです。
ただ、自分で決めて行動すると、いつまでも相手のせいにしたり、グジグジしたりせずに済みます。「うまくいかなかったけどしょうがなかった。次はこうならないようにしよう」と、失敗を向上心に変えましょう。そして、主体性を持って行動できる人が海外生活では勝者になります。
自由を手に入れたい人
出る杭は打たれる、的な風潮が窮屈。
群れるのが苦手。
年齢とか性別とか、枠にはめた考え方が嫌い。
つまり、自由になりたい人は海外での生活が性に合っているかもしれません。
海外に出ると、「他人に依存せず、自分のことは自分で責任をもつ」ことによって、自由を手に入れられます。あなたがあなたのやるべきことをやっている限り、誰もなにも言いません。
「今日は自分の仕事終わったから、17時に帰って読書したいけど、みんなまだ残っているから帰りにくい」
というような、少しでも残業をすることが美徳とされる文化が日本にはありますよね。上司が残っているから帰りづらい、というのも言わずと知れた古来からの美徳と言えるでしょう。
しかし、海外ではそんなこと一切ありません。
むしろ、残業して仕事をしなくてはいけない人は、「仕事を時間内に終わらせられない人」というレッテルを貼られてしまうかもしれません。私が会社員時代は、「残業代を稼ぎたくて残っている人」もいましたね。
「もう、いい歳してそんな格好して!」
というようなあなたのセンスをズタズタに責めてくる人もいません。
待ち合わせで出会った瞬間に、
「久しぶりー、太ったー?(痩せたー?)」
と、容姿をネタに会話を始めることは西欧では失礼にあたります。(もちろん、素敵なワンピースを褒めることはいいことです!)
公然わいせつ罪にならないような格好であれば、いくつになっても自分の好きな格好をしています。他人に何を言われたって気にしない。それが、本来の自己肯定感であり、自己表現なのだと思います。
オランダやヨーロッパでは、おじいちゃんやおばあちゃんになってもド派手な水着を着ています。そして、ビーチに横たわったり、家族や友達と談笑しているような姿を見ていると、幸せな気持ちになります。
「年を取るのも悪いことじゃないんだな」と思わせてくれる先輩たちがいるのはありがたいですよね。
まちがいや失敗を恐れないで行動できる人
これは、語学の上達のためだけでなく、その人のビジネスを回すために必要なスキルだと思います。
主体的に動くがゆえに、時にはまちがいや失敗が起きてしまいます。しょうがありません。
ただ、「失敗したくない」、と行動しないままでいると、あなたはいつまでも変わりません。
例えば、英語で自分の意見を伝えようとしたときに、多少間違ったり、言葉が続かずにどもってしまったとします。それをクスリとでも笑う人には会ったことがありません!!
むしろ、一生懸命理解しよう、としてじっと目を見て聞いてくれます。もう話すのをやめようかと思うと、「続けて」と言われます。つまり、そのチャレンジは「よし」とされているのです。
なんとなくでも相手に意味が通じていれば、「伝わったから、大丈夫」と言ってもらえます。
これを繰り返すことで、あなたの英語力はぐんぐん上達します。
一方、間違わないようにもじもじしたりにやにやしたりして、自分の言葉を伝えないと、「この人はなにを考えているかわからないヤバいやつ」と認識されてしまいます。
失敗を決めるのは、未来だと思います。失敗したその時には、それが本当の失敗か成功かはわかりません。成功に変えられるのは、あなた自身。
「失敗するかもしれない」ことにどんどんチャレンジしていく強さを育てましょう。もしかしたら1回目から案外うまくいくかもしれないし、次へのヒントが見つかるかもしれません。
これは、チャレンジした人にしか訪れない幸運です♪
海外生活に向いている人の特徴:番外編:容姿にコンプレックスのある人
「この脚の太さ、どうしたらいいの。」
「もっと顔がこうだったらいいのに・・・」
など、容姿になにかしら深い深いコンプレックスを抱えている方。
大丈夫。
それはあなたの個性であり、島国の外に出てみれば、それはあなたの唯一無二の魅力になります。
人種も食習慣も違うので、あなたが多少大きい小さい、などは誰も気にしていません。友達と会ったときに、「やせた?」「かわいくなったね」などと挨拶のように容姿の話をしているのは、日本(もしくはアジア)だけです!
海外移住にチャレンジすることで、「自分は自分」と認めてあげられるきっかけになるかもしれません。実は、自己肯定感が高まると、苦手だと思っていた他人とのつきあいや、交渉などもスムーズに進むことが多いのです。
日本で縮こまってしまっている人にこそ、海の外に目を向けてもらいたいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
「海外移住6年で思う、海外生活に向いている人の特徴4つ+番外編1つ」でした。
今回の記事では、「海外」とひとくくりにしてしまいましたが、国や地域によってもあう、あわないが出てくるのが現実です。例えば、外交的な人が、閉鎖的な田舎町に住んだら、それがどこであれあわないことが出てくると思います。
「自分ってどんな性格だっけ?どんなことが好きだっけ?」
そんな風にあなた自身のことをよく考えてみるのも、移住地探しに役立つと思います。
最後におさらいです。
お読みいただき、ありがとうございました。