- 海外に住みたい
- オランダのワーホリ制度について知りたい
ワーキングホリデー制度を利用すれば、最長で1年間合法的に住むことができます。
2023-2024年のワーホリプログラムは、2023年4月1日から申し込み開始です。
あまりにワーホリについてのお問い合わせが多いので、徹底解説します!
ワーホリビザで住めるのはたった1年間です。オランダにワーホリでくる予定であれば、難しいオランダ語をがんばるよりは、英語をしっかり準備したほうが時間を無駄にせず楽しんで過ごせると思います。
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ワーホリ(ワーキングホリデーの略)ってなに?
ワーホリってなんのこと?
通称「ワーホリ」と呼ばれているのは、「ワーキングホリデー」(Working Holiday)のことです。
オランダの移民局にあたる「IND」という機関が、私たち外国人のビザ発給や更新などをしています。
ビザ発給機関 IND(オランダ移民局)のウェブサイト
そのINDのウェブサイトには、ワーホリの目的についてざっくりこう記してあります。
【ワーホリの主要目的】
オランダの文化と社会を知ることがワーホリの主要目的である。それを可能にするため、パートナー国との覚書によって若い世代が両国にアクセスできるようにしてある。よって、「有給労働」がワーホリの第一目的であってはならない。そのため、労働許可なくアルバイトをすることはできるが、ある程度の経済的余裕があることが必要。また、通常の学生や知的労働者などは本ビザを取得不可であり、ワーホリビザでも短期のコース受講や勉強は可能。
【現在オランダとのワーホリ協定を結んでいる国】
アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、香港、日本、ニュージー、韓国、台湾、ウルグアイ(計9カ国)【参加可能年齢】18歳から30歳
【滞在可能年数】1年
IND working holiday visa
ワーホリビザと個人事業主ビザの違い
オランダに居住可能なビザとしては、他に「個人事業主ビザ」= "Self-employed visa"があります。日本人がオランダに住んで働くことができます。
ワーホリビザと個人事業主ビザってどう違うの?
その名の通り、フリーランサーとしてオランダ社会で労働できるビザなのですが、 違いをまとめてみました。
比較項目 | ワーホリビザ Working Holiday | 個人事業主ビザ Self-employed visa |
---|---|---|
労働可否 | フルタイム可能 (同一の雇用主に1年間雇用されてはいけない) | 労働および事業展開可能 |
税務申告 | 必要なし | 必要あり |
年齢制限 | 18〜30歳 | なし |
滞在可能年数 | 最大1年 | 最初の取得時2年 更新後5年居住可能 |
INDに示す財政状況 | 復路の航空券が買える程度+1年間の生活費 | 4,500ユーロ (639,000円) |
健康保険 | 加入義務 | 加入義務 |
INDに支払う申請費用 | 70ユーロ (9,940円) | 350ユーロ (49,700円) |
INDに支払う申請費ですが、2023年に1000ユーロ以上の減額をおこなった個人事業主ビザ。今年は1500ユーロ以上になると予想されていたので、かなり驚きです。
とはいえ、ワーホリビザ取得が可能な年齢に該当し、特にやりたい事業を持たない人は、まずワーホリビザでオランダ移住体験をするのがよさそうです。
なぜなら、個人事業主ビザを持つと、年に4回のVAT申告や、所得税申告をしなくてはいけません。会計士に支払う費用や他経費もかかります。
ワーホリビザの参加条件
では、今度はワーホリビザの参加条件をまとめてみます。
ワーホリビザの参加条件
■ 日本国籍者である。
■ 文化交流のためにオランダに住み、オランダ社会と文化を認知することが主要な目的である。
■ 18-30歳である。
■ オランダの居住許可を「交換留学」などの目的で一度も持ったことがない。
■ 有効なパスポートがある。
■ 復路の航空券を所持、もしくは、航空券を購入可能な十分な財政状況であることを示すことができる。
■ オランダで1年間生活でき得る経済状況を示すことができる。
■ オランダでの医療をカバーできる保険に入っている。
参照元 INDサイト
ワーホリビザの申請手順
ワーホリビザの参加条件に合致したあなたは、もう迷いなし!
特に、ワーホリビザが取得できる年齢(18〜30歳)にハマる人はチャンスを逃さないでください。だって、一生のうちの12年間しかこの条件に合致しません。
よし、やってみよう。
申請手順通りに進めてみよう。
では早速、申請手順に沿って進めていきましょう!
IND(オランダ移民局)のワーキングホリデービザのページに沿って手順を見ていきます。
ワーホリビザの申請手順
- 事前登録(日本にて)
事前登録が受理された日から90日以内にオランダへ渡航 - ワーホリ居住許可(ビザ)申請と必要書類準備
- 領収書/申請書の確認と料金の支払い
仮居住ステッカー取得後、市役所でBSNナンバー(市民番号を取得しましょう) - INDによるビザ発行が決定
- 居住許可を取得
以下で、細かく順に見ていきましょう。
ステップ1. 事前登録(日本にて)
2023-2024年のワーホリプログラムは、2023年4月1日から申し込み開始です。
まず、最初にステップです。駐日オランダ大使館へ以下の内容をメール(TOK-WHP@minbuza.nl)することによって、仮登録を行います。
駐日オランダ大使館メアド:TOK-WHP@minbuza.nl
■ 名前 (例:NAME: YAMADA, Chibiko)
苗字を全大文字で書き、「,」で区切るとわかりやすいです。
■ 出生年月日(例:BIRTH 1-Apr-1991)
実は、オランダでは日/月/年の順に書くのが一般的です。
相手も自分もわかりやすいよう、月はアルファベット表記がおすすめです。
(1月 Jan / 2月 Feb / 3月 Mar / 4月 Apr / 5月 May / 6月 Jun / 7月 Jul / 8月 Aug / 9月 Sep / 10月 Oct / 11月 Nov / 12月 Dec)
■ パスポート番号
ご自身のパスポートに書いてあります。
証明写真のあるページの右上「旅券番号 / Passport No.」です。
事前登録の証明をEメールで受け取ります。
そのEメール内に、事前登録番号と個人の情報が含まれています。このメールを印刷して、オランダに持参する必要があります。居住地の市役所で居住許可を申請する際に必要です。
>>>事前登録の有効性
事前登録は「発行日から90日間有効」です。90日間に、オランダへ渡航し、INDへ居住許可を申請しなくてはいけません。
90日以内にオランダに渡航できない場合はどうなるの?
90日を経過すると、事前登録は無効になります。
日本のオランダ大使館に再度事前登録を申請しなくてはいけません。
日本国籍者は、1年に200人までしかワーホリビザを発給してもらえません。翌年再度申請するか、待機リストで待てないか聞いてみてください。
ステップ2. ワーホリ居住許可(ビザ)申請と必要書類準備
オランダに到着後、INDへワーホリビザでの居住許可(ビザ)申請を郵送にて申請します。
居住許可は英語で'Residence permit'です。
下記の<INDに郵送する書類>一式を郵便で送りますので、A4サイズが入る封筒をあらかじめご用意ください。
<INDに郵送する書類>
- 有効な事前登録番号(ステップ1を参照)
- 過不足なく記入され署名された申請書(1~5ページを印刷してください)
- 過不足なく記入され署名された誓約書(=antecedents certificate)(申請書内7〜8ページ)
- パスポートのコピー(残存有効期間6ヶ月以上)
- 帰国便の航空券や予約情報、または航空券を予約・購入するのに充分な財政状況を示す銀行残高証明書。(英語、フランス語、ドイツ語のいずれかで、本人名義であることを証明)
INDに郵送する場合、以下の点にご留意ください。
<郵送の場合の留意点>
- 片面でA4形式の書類
- コピーのみを郵送。(原本は自分で保管)
- 判読できるコピーレベルであること。(インク濃度や文字ゆれなどをご確認ください)
- 各コピー書面にV番号、またはクライアント番号を記入。
→ 不明な場合は名前と出生年月日を記入。 - USBスティック、CD、DVDなどのメモリ類を郵送しない。
オランダで郵便を送ったり、切手を買うには?
オランダ郵便局のホームページにて、Post NL-punten(矢印①) をクリックします。
出てきた□(矢印②)に、郵便番号を入力します。
すると、最寄りの郵便取扱店が出てきます。
日本の郵便局のように、日本郵政が運営し、日本郵政の職員がいるわけではありません。
つまり、オランダでは、「Primera(プリメーラ)」や「Bruno(ブルーノ)」といった、本や文具を取り扱っている小さい雑貨店が、郵便局の役割も担っています。
そこでは、切手(Postzegel)を買ったり、小包(Pakket)を国内外へ送ったりすることができます。
切手は、シールシート状になっており、10枚が1セットです。(7〜8ユーロ、日本円で1000円程度)
他に使うアテがない場合は、お店の人に送りたいものを渡すと、必要分の切手代だけを支払うことができるので、無駄がありません。
郵便を追跡したいときは、「Met Track & Trace」をお願いすると、追跡コードを発行してもらえ、いつINDに到着したか確認することができます。
他にも、日本の書留郵便のように、受領の際に相手にサインしてもらいたい場合は、「Aangetekende」をお願いしてください。どちらも追加料金がかかります。
スマホで検索する場合は、こちらの動画をご参考に。
ステップ3. 領収書/申請書の確認と料金の支払い
INDが申請書を受け取ったら、申請書を受領した旨の手紙が届きます。あなたのV番号(V-Nummer)が提示され、申請料の支払い方法についての説明もあるはずです。
もし不足している書類や内容の不完全さが指摘された場合は、指定された日付の前に追加書類や、訂正書類をINDに郵送します。
申請書の受領書を受け取ったら、2週間以内にオンラインで予約をします。
最寄りのINDへ出向き、生体認証データ(指紋)を採取後、仮滞在許可証をパスポートに貼ってもらいます。
INDによると、申請後90日以内にビザの判断が下されるそうなので、人によっては仮滞在許可証のプロセスがないかもしれません。
ビザ申請料金の支払い
ビザ申請料金の支払いは、INDから送られてくる手紙に詳細が書いてあるはずです。
通常であれば、銀行振込か、INDのデスクで現金払いするかを選択することができます。
このときに、Wiseのアカウント内にに必要なユーロを両替して入れておけば、すぐに申請料金を振り込むことができるのでおすすめです。
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仮滞在許可証をゲットしたら、居住区の市役所でBSN番号
仮滞在許可証を貼ってもらえたら、お住まいの市役所(蘭:Gemeente)でBSNナンバーという市民番号を取得します。住民登録=”registration”ですね。それぞれの市役所では、来訪予約が必要だと思います。お住まいの役所のウェブサイトをまずはご確認くださいね。
オランダでは個人に与えられたこのBSNナンバーにより、個人情報をオンライン上で管理され、各関係機関が情報を共有できるようになっています。
労働するとき、ホームドクターにかかるとき、銀行口座を開くとき、など、BSNナンバーが必要です。
市役所での住民登録前に、必要書類をしっかり確認しましょう。
- ■ オランダ外務省でリーガライズされた'Family Register Certificate'
>>参考サイト 日本外務省でのアポスティーユ
>>参考サイト 在オランダ日本国大使館
>>参考サイト オランダ外務省でのリーガライゼーション - 住民登録する住まいの賃貸契約書
- 仮滞在許可証(ステッカー)貼付のパスポート
もしくはワーホリビザ発給待ちであることがわかるINDからのレター
ステップ4. INDによるビザ発行が決定
INDは、提出された書類から居住許可のすべての条件を満たしているかどうかを確認します。INDは、受領後90日以内に決定を下す必要があり、これを決定期間と呼び、申請書の受領書にも記載されています。
この90日以内に、INDから連絡がない限り、申請のステータスについてINDへの問い合わせをしてはいけません。「私の申請、どうなっていますか?」って聞いてはいけない、ということですね。
- 肯定的な決定の場合
INDから、居住許可が与えられることを示す手紙が届きます。
「居住許可を取りに来てください」という感じです。 - 否定的な決定の場合
条件を満たさない場合、居住許可は与えられません。申請が却下された理由を記載した手紙(決定)が届きます。異議申し立てをすることも可能です。
ステップ5. 居住許可を取得
居住許可の準備が出来しだい、INDから、受け取りに来るように、という手紙が届きます。申請した住所の郵便ポストはしっかり確認してくださいね。そして、IND訪問前にオンラインで予約をしてください。
近々の予約が取れない場合があります。余裕をもって、早めに予約を確保してください。
居住許可を受け取ったら、記載されている情報が正しいかどうかをその場で確認してください。何か間違っている場合は、すぐにINDスタッフに伝えてください。あとあと電話や再訪で手続きするのは手間で、時間も余計な時間がかかります。
オランダでの生活費はどのくらいかかるか
ワーホリビザ取得の条件にある、
「経済的に1年間居住可能なこと」
とは、どの程度のお金?
ワーホリビザ取得の条件ともなっている、「経済的に1年間居住可能なこと」ですが、どの程度あればいいのでしょうか?
少なくともいくらぐらいが目安となるかを考えてみました。
ワーホリで居住するのにおすすめの都市、アムステルダムでの生活費を参考にして概算してみましょう。
生活費項目 | 1ヶ月あたり | 12ヶ月だと |
---|---|---|
賃貸費(ルームシェアの場合) | €500 | €7,200 |
光熱費(水、電気、ガス) | €100 | €1,200 |
食費 | €250 | €3,000 |
交際費 | あなた次第 | - |
交通費 | €50 | €600 |
スマホSIM | €10 | €120 |
合計 | - | €12,120/1年 |
<帰国便チケット> | €800 | - |
ざっと必要経費から算出すると、
€12,120=¥1,721,040(€1=¥142計算 2023年2月時点)
というのが大まかな1年間の出費になります。
■ 賃貸費は、探せばもっと安い案件もあると思います。1人で1軒借りようと思うと、2〜3倍の値段がかかるとお考えください。
■ 交通費は、自転車移動にすればゼロ!
■ スマホSIMは、インターネットの通信容量を無制限プランにすると、月に€25ほどかかります。
おそらく、200万円あれば、余暇で旅行も楽しむ余裕も持てそうです。
ワーホリで生活するのにおすすめの都市
ワーホリで1年間住むのに、おすすめの都市はありますか?
オランダにはいくつかの大きな都市がありますが、ワーホリで1年間住むとしたらどこがいいでしょう?
ちびいきのおすすめはこの3つ!!
- アムステルダム
- ロッテルダム
- ユトレヒト
特別な目的がない場合は、1年間だからこそ、大きな都市に住む方がおもしろいと思います。
中でも、アムステルダムがおすすめな理由は以下3つ。
- 多種多様な国籍、ファッションの人がいておもしろい。
- アルバイトの選択肢が多い。
- 英語を話すことに抵抗のない人が多い。
続くロッテルダムも、個性的な人が多く、同じように英語もよく通じます。独特な建築が多くそびえていることで有名です。
3位にしたユトレヒトは、古都でもあり、ミッフィーの生みの親、ディック・ブルーナさんの街でもあります。駅のモール開発が終わったばかりですが、伝統的な街並みも残っており、新旧の良さが混在する素敵なところです。
オランダに住む前に英語を勉強しよう
英語が得意だという人も、そうでない人も、オランダに住む前に必ず英語の勉強を始めるのをおすすめします。
オランダでは英語がよく通じます。特にアムステルダムやロッテルダムには、多国籍の人種が集まっているので、会話は英語でも全く問題ないでしょう。
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オランダに持ってくると便利な生活用品
ワーホリでオランダに住むと決めたら、持ってくると便利な生活用品は下記記事にまとめてあります。事前にチェックして準備しておく方が、1年間を無駄にせず、効率よく行動できますよ。
ワーホリビザ徹底解説、のまとめ
いかがでしたでしょうか?
最後にワーホリビザについてまとめておきます。
- ワーホリビザとは >>> 18〜30歳が取得可能な1年間の滞在許可
- アムステルダムに住む生活費概算 >>> €12,120=¥1,721,040(€1=¥142計算 2023年2月時点)
- ワーホリビザの申請5ステップ
- 日本にて事前登録
- ワーホリ居住許可(ビザ)申請と必要書類準備
- 領収書/申請書の確認と料金の支払い
- INDによるビザ発行が決定
- 居住許可を取得
参加年齢(18〜30歳)に該当する方はこのチャンスをお見逃しなく!