- オランダで手に入るもの、入らないものってなんだろう？
- 引っ越しの荷物を決めたい。
オランダでは、普段日本で使っているもの、食べているものは手に入りにくいです。
日本から飛行機で11〜12時間（直通）離れていて、日本人も少ないためでしょう。
また、海外引っ越しには大きな費用がかかる上、手元に届くまでにも時間がかかります。
そんな方に、オランダ在住8年目の私だからこそお伝えできる、「日本から持ってきたほうがいい」生活用品の必需品を、ママ目線でお送りします。
これからご紹介するものは、引っ越しの段ボールではなく、飛行機に預けるスーツケースやハンドバッグに入れた方がいいです。そうすれば、オランダに来て、すぐ使うことができます。
日本から持って行ったほうがいいものの選び方
どのように、日本から持っていったほうがいいもの、と、現地で調達するものを選んでおけばいいのでしょうか。
ポイントは以下の3つだと思います。
- 日本では安いのに、現地で買うと高いもの（ex: 電化製品など）
- 日本には多くの種類があるのに、現地では少ないもの（ex: 電化製品、化粧品など）
- 日本製のほうが質や使い勝手のいいもの（ex: マスク、キッチン用品など）
上記の中でも特に、電化製品は要チェック！
オランダの電器店に足を運ぶと、品数の少なさに驚かれることと思います。そして、日本の大型電器店がいかにすばらしいかに気づくのです。
価格も、輸入であることにくわえ、円安、インフレ、そして消費税21%が乗っかっているので割高に感じます。
では、「海外引越でオランダ移住に持っていくべき生活用品」を見てみましょう。
オランダ移住に持ってくるべきもの①：レイングッズ
日本では梅雨やゲリラ豪雨対策のために、さまざまなレイングッズがありますよね。
車移動をお考えでなければ、一番大事でよく利用することになるのは、レインコートやレインジャケットの類かもしれません。
しかし、雨がよく降ることに加えて、風が強いので、一般的なナイロンのヒラヒラするレインコートは役に立ちません。風が入って舞い上がり、かえって危ないこともあります。
日本なら、豊富な商品数があるので、雨天用のコートやジャケットを選ぶのが楽しそうです。雨で寒い日が続いても憂鬱にならずに済むように、お気に入りの一着を見つけてきてください。
たいていのオランダ人は傘もささずに、フードつきの耐水アウタージャケットを羽織っただけで自転車を漕いでいます。ただ、商品数が多くないので、似たようなものをみんな着ています。
まさしくこういった防水性、防風性、通気性のよいダウンジャケットが重宝します。550 フィルグースダウンのおかげで、防寒にも優れているそう。フードがついている方が、暖かく、急な雨でも頭が濡れないのでオススメ。色も選べます。
春夏は、ショート丈もいいですね。お天気がくるくる変わるので、かさばらないものが便利です。
以下の記事では日本から持ってくると便利なレイングッズについてまとめてあります。
オランダ移住に持ってくるべきもの②：使い捨てホッカイロ
オランダに到着するのが、10月から3月くらいの方は、ホッカイロを持参なさるのがオススメです。
オランダの病院で出産するときのことです。陣痛の痛みを少しでも和らげるため、お腹に使い捨てホッカイロを貼っていた私。それを見た助産師さんは・・・
「これ、なあに？」と聞いてくるので、
「あったかいパッドだよ」
というと、目を丸くして驚いていました。
そのとき初めて、「確かにホッカイロはオランダで売っていない」と気づいたのです。
オランダの冬は風が強く、雨も降るので寒さが体に堪えます。日本のようにバスタブに浸かる習慣もありません。ホッカイロは必需品です。
腹痛や腰痛の時にも活躍するホッカイロ。貼るタイプが便利です。
*オランダでホッカイロに似たものを発見！24時間暖かく、腰痛を緩和するという商材として売られていました。早速購入して使ってみましたが、温まるまでに2時間・・・シールの粘着力が弱すぎてすぐに剥がれてしまいました。（2021年11月19日時点）
オランダ移住に持ってくるべきもの③：生理用品（特にスリムタイプ、夜用ロングタイプ、布ナプキン）
オランダ移住に持ってきた方がいいもの、それは生理用品です。
オランダでも、生理用品はドラッグストアやスーパーで購入することができます。タンポンや経血カップは人気があります。
しかし、どれも日本のものほど優れていないと感じるかもしれません。
特に、夜用ロングタイプナプキンは、長さ、おしり側の安心感を考慮すると、日本製が絶対的におすすめです。オランダのものは、ただの長方形でおしり側の漏れを考慮されていないからです。
まとめ買いがお得。
布ナプキンはオンラインで購入可能ですが、まずは使い慣れたものを手持ちなさるのが一番です。なぜなら、硬水でのお洗濯と、乾燥した気候から、トラブルを起こす可能性もあるからです。
小さなお子さんがいてお洗濯が大変だという方。もしくは最初の一時滞在中などの場合を考えて、Youtube・SNS、雑誌で話題の使い捨てできる布ナプキンはいかがでしょう？
こんなメリットがあります。
- 肌にやさしくかぶれにくい
- 使い捨てで衛生的
- あたたかな肌ざわり
- 月経カップや吸水ショーツとの併用も◎
オランダ移住に持ってくるべきもの④：常備薬
オランダ移住には、飲み慣れた常備薬をお持ちください。
セルフメディケーションが主流のオランダ。医者にかかることはまれです。風邪をひいてホームドクターというかかりつけ医にかかろうものなら、
「（他人にうつさないよう診察に来ないで）家でたくさんお水を飲んでよく寝てください」
というのが一般的。水ぼうそうは市販の塗り薬を水泡にぬって、幼稚園や学校に登園登校するのが当たり前です。
そのため、オランダのドラッグストアではひととおりの薬が手に入ります。バファリンのような解熱剤から、咳止め、耳痛止め、アレルギー性鼻炎薬など・・・コンタクトレンズさえも処方箋なしで購入できます。
しかし、環境が変わると疲れやストレスで不調も出ます。体調の悪い時にオランダ語のお薬を調べるのは大変です。ぜひ飲み慣れた薬をお持ちください。
まとめ買いがお得。
オランダ移住に持ってくるべきもの⑤：子供用ポカリスエットやアクエリアス（経口補水液）
オランダ移住に持ってくるべきもの5つ目は、子供用のポカリスエットやアクエリアス（経口補水液）です。子供が病気や発熱で飲みたがらない、食べたがらない時に便利です。
日本では簡単に手に入りますが、オランダにはありません。小児用経口補水液があると、お水に溶かすだけで水分補給ができ、手軽で助かりました。片手に抱っこでもなんとか作れます。発熱でしんどい子供も、これなら飲んでくれました。
オランダには自動販売機もコンビニも、24時間営業のお店もありません。また、日曜、月曜の朝は開店が昼頃なのです。備えあれば憂いなしです。
スーツケースの隙間に入れられるので、かさばらないのもいい。
オランダ移住に持ってくるべきもの⑥：鼻水吸引機
日本から持ってきてよかったものベスト3に入る、お気に入りの一品。それが、鼻水吸引器です。
保育園通いのお子さんは特に、常日頃から耳鼻科通いの方も多いと思います。
小さな子供は、耳管が短いため鼻水がすぐにつまって、中耳炎にもなりやすいです。
ところが、上述したように、ホームドクターに行っても、「ドラッグストアで売っている耳痛薬や（バファリンのような）痛み止めを飲むように」と言われておしまい、なのです。鼻水を吸引してくれる場所はどこにもありません。
そのため、風邪をこじらせたり、中耳炎になるのを防ぐためにも、自宅でできうる限りのケアをしてあげられると安心です。
据え置きタイプはすばらしい性能です。奥の鼻水もシュルシュルよく取れて、寝てくれます。
電流も240Vまで対応しているので、変換プラグだけ使えば、変圧器なしで使えます。
実は携帯用の電動鼻水吸引器も持っています。旅行などに持って行けて便利ですが、吸引力は据え置き型に劣ります。
赤ちゃんや小さいお子さんがいる家庭には強くおススメめします！！！
ちなみに、オランダでも鼻水吸引機を探し、オンラインで見つけました。合計4台買いましたがすべて半年も持たず故障しました・・・チーン。
オランダ移住に持ってくるべきもの⑦：冷えピタ
オランダ移住に持ってくると便利なのは、冷えピタです。オランダにありません。
発熱時だけではなく、子供が打撲した部位を冷やすときに重宝しています。ぶつけたところに傷がなければ、冷えピタを貼って冷やしています。
また、オランダも地球温暖化の影響を受け、暑い春夏になる年が増えていますが、エアコンが普及していません。その際の暑さ対策にも使えて便利です。
大人用はこちら。
子供用は少し多めに準備を。
オランダ移住に持ってくるべきもの⑧：泡立つ洗顔料
オランダ移住に持ってくるべきもの、泡立つ洗顔料です。簡単に見つからないので、まずは持ってきた方が無難です。
なぜかというと、硬水のヨーロッパでは、肌の乾燥や荒れ対策のため、流水で顔を洗う習慣がありません。
ようやく見つけた泡立つ洗顔クリームは、日本の化粧ブランドから発売されているデパートコスメでした。ゆえに、50ユーロほどとややお高いです。
日本人としては、毎日流水でパシャパシャしたいですよね。スッキリ度が違います！私は日本でずっと愛用していたモチモチ濃密泡の「パーフェクトホイップ」を大人買いしています。
泡で出てくるので楽ちん。硬水で洗うと肌がつっぱりやすいので、潤いの残るものをチョイス。
オランダ移住に持ってくるべきもの⑨：化粧水
オランダ移住に持ってくるべきものは、化粧水。メイク落としをした後に「拭き取り化粧水」でさっぱり拭き取るのが欧州流。そしてクリームを乗っけておしまい、って感じです。
水分を補給するための化粧水は、あまりありません。化粧水をしないとお肌に水分が補給されないまま、この乾燥した気候にやられてしまいます。春夏は、日の出日没の間が長く、欧州は意外と紫外線も強いです。
それなのに、シミや肝斑ケアをあまりしない人たちなので、肌の透明感を上げるような日本の定番アイテムはなかなか見つかりません。
というわけで、パシャパシャ使える大きめサイズのコスパの良い化粧水と、シミ肝斑撃退用の化粧水は手持ちがお勧めです。
肌の透明感をあげつつ、大容量で使いやすいものがおすすめ。
「ハトムギ」などの穀物を使った自然派コスメはオランダで見つかりにくいのでオススメです。「米ぬか」の入った化粧水なども日本でチェックしてみるといいと思います。なんだかんだ、こういう昔ながらのコスメは、アジア人の肌のことをよくわかっています。
参考リンク ナチュリエ「ハトムギ化粧水」の使い方や美白・ニキビなどの効果、成分を解説！
オランダ移住に持ってくるべきもの⑩：整髪料
オランダ移住に持ってくるといいもの。もし硬い髪をおもちであれば、整髪料は日本のものがおすすめです。
どうしてかというと、欧米人の細く柔らかい髪質用に作られているせいか、ホールド力が物足りない、匂いがきつい、などがほとんどなんです。
国際色豊か、といえども、一般市販されている整髪料は西洋人向けのもので、いまいちスタイリングがパッと決まりません。そして、バリエーション（商品展開）もすごく少ないです。
そして、女性用は、スプレータイプやムースタイプが多く、日本のような種類はありません。
オランダ移住に持ってくるべきもの11：（ブルーライトカット含む）眼鏡
オランダ移住には、メガネやサングラスをお持ちください。アジア顔のメガネ探しは非常に苦労します。
今までオランダの大手3つのメガネショップを試しましたが、私のアジア人顔とフィットする幅や形、そして価格のバランスが取れたものと出会えません。視力計測と、メガネレンズの選択の仕方やクオリティも違います。
日本のメガネショップのクオリティと企業努力はすごいと思います。日本で購入してくるのが絶対オススメです！
ちなみに、Ray-banなどの有名な海外ブランドは、アジア展開とラインナップが違う場合があります。
他にも、花粉症用メガネや、子供用のブルーライトカットメガネは見つかりにくいです。
有名ブランドのメガネや、メガネ生産の聖地、鯖江で職人の手によって作られたこだわりのメガネなどが自宅で試着できます。
■ メガネ・サングラスを自宅で5日間・5本まで試着可能
■ LINEのチャットサービスで相談
■ オンラインストアの顧客満足度4.5／5段階評価中
■ 全国に7店舗展開中
＼取り寄せて試着してみよう／
オランダ移住に持ってくるべきもの12：ノートパソコン
電化製品を買うなら日本！日本！日本！バリエーション、価格、ポイント制などお得なことが多いです。
オランダの電器店では、何を買うにもたくさんの選択肢はありません。
デメリットに問題点を感じない方は現地調達で問題なしです。
もし、ドメブランドがお好きであれば、富士通や東芝などの日本メーカーPCは基本的に売っていません。SONY製PCはあったと思います。
見落としがちな、マルチハブ。日本で買ってくるのがオススメです。オランダで買って、連続2個ともすぐ壊れました・・・
オランダ移住に持ってくるべきもの13：電子書籍が読めるタブレット端末
海外へ移住・引っ越しをする際に、特に便利なのは、電子書籍です。引っ越しの荷物も少なくなりますし、引っ越した後も、場所を取らず、オンラインで買いやすいです。
私は、日本からオランダへ海外引越をする際に、大量の本を処分してきました。心も痛かった出来事です。
しかし、電子書籍であれば、引っ越しの心配をせずにお気に入りを手元に残しておけます。といっても、私が電子書籍デビューしたのは、実はつい数年前のことです。それまでは、どうしても「紙をめくる」とか「本の匂い」を優先して、電子書籍に踏み切れませんでした。
ところが、パンデミックの影響もあり、日本に数年帰れず、日本の雑誌や書籍が恋しくなりました。日本の家族から送ってもらうのも情勢次第で時間とお金がかかりました。それを解消してくれたのが、「Amazon Kindle Unlimited」（アマゾン・キンドル・アンリミテッド）でした。
タブレット端末は、お絵かき、ゲームや映画などもダウンロードしておける、iPadがやっぱり使い勝手がいいです。
以下の記事ではKindle unlimitedで読める、海外移住のことを知りたい人向けの本を紹介しました。
オランダ移住に持ってくるべきもの14：ケア機能のついたヘアドライヤー
オランダ移住に持ってくるのにオススメなのは、ヘアドライヤー。しかも、ケア機能のついたドライヤーがあったらいいですね。
西洋人の細く柔らかい髪は、すぐ乾いてしまうようで、濡れた髪のまま自転車漕いでいるオランダ人をよく見かけます。ドライヤーが必須な人たちではありません。
ところが、硬水で洗っていると、アジア人の髪はぱさつきがちです。私は、一時帰国の際に、イオンケアのついたヘアドライヤー（海外対応版）を購入して持ってきました。
ナノイーとミネラル搭載。つややかでまとまりのある髪に。
オランダ移住に持ってくるべきもの15：（電動）歯ブラシとヘッド（子供用歯ブラシもお忘れなく）
オランダ移住に持って着たいもの、15個目は、歯ブラシです。歯ブラシは日本で売られているヘッドの小さなもの（コンパクトヘッド）を持ってきましょう。オランダで売られているものは、子供用歯ブラシでさえ、大人サイズ。とてもとても大きいのです。
また、極細毛などの特殊なものも見つかりません。電動歯ブラシの替ヘッドしかりです。多めに用意しておきましょう。
変換プラグ使用で、問題なく充電できます。数年使ってますが、故障はしていません。
フィリップスは、オランダメーカーなので、替えのヘッドを購入可能ですが、コンパクトタイプは市販されていません。
オランダは歯科治療制度が日本と異なります。ほとんど実費負担のようなイメージでいてください。
例）神経を抜いて、クラウン（白）を被せた場合の治療費 30万円程度
つまり、歯の健康を保つことが大事！ということです。自宅で出来うるケアは全てやりましょう！
オランダ移住に持ってきてよかった生活用品15点、のまとめ
いかがでしたか？
オランダに住んで7年の私がご紹介する、「オランダ移住に持ってきてよかった生活用品15点」をご紹介しました。
最後に改めて今回の記事をまとめておきます。
準備万端でお越しください！
Title illustration by Storyset
