オランダの家を探すときの注意点はなに?
オランダの数少ない物件から、家を探すのはひと苦労。でも極力失敗したくないですよね。
そんな人に向けた記事です。この記事を読んで、家探しに役立ててください。
新日常英会話セットプランを無料で体験するオランダの物件数
オランダでは人口増加に伴い、物件不足が続いています。
過去5年間で、不動産価格は平均で8%値上がり、金利も底値と言われてきました。
しかも、供給数が足りておらず、家賃も上昇し、家探しは難航するばかりです。
オランダの家探しはこの2つのサイトを確認
オランダの家探しには、この2つのサイトをチェックしましょう。
- Funda https://www.funda.nl/
- Pararius https://www.pararius.nl/
この2つで、ほぼ全ての物件を網羅していると考えて間違いないです。むしろ、ここに掲載されていないものは訳ありなのだと思います。
そして、オランダと日本の不動産の違い。ひとつの物件を、いろんな不動産屋が紹介可能な日本とは違い、こちらは物件ごとに担当の不動産が違います。
オランダの物件探しで確認すべき点
オランダで家を探す場合、ちびいきの経験からは、以下の点を確認するのをお勧めします。
- 貸出物件のオーナーは個人か企業か
- 個人オーナーの場合は貸出する理由
- 物件の管理を担当するのは誰か
- 水回りのトラブルはどんなことが予想されるか
- 故障時のサポート
- デポジットから退去時に差し引かれるものの確認
- ご近所さんはどんな人か
ひとつずつ見ていきましょう。
貸出物件のオーナーは個人か企業か
貸し出しに出ている物件の持ち主は、個人なのか企業なのかを確認しましょう。
個人オーナーの場合、居住中の管理者がオーナー本人になることが多く、対応が早いか遅いかはオーナー次第となります。
築年数の経ったお家の場合、遅かれ早かれ何かが壊れる可能性があります。そのとき、対応が早いか遅いかはオーナー次第です。
みんなの体験談
- オーナーは会社員だったので、対応してくれるのが基本夕方以降。
- 個人オーナーは、自分でまずなおそうとしてみて、ダメなら業者をあたるので、なおるまでに時間がかかる。
- オーナーはオランダ国外に居住しており、対応が遅かった。
一方、貸し出しが、投資物件を持つ企業などの場合、物件管理やサポートがしっかりしている印象です。
個人オーナーが家を貸し出す理由を尋ねる
個人オーナーである場合、貸出の理由を聞いてみましょう。
定住する家があり、投資物件として余分な家を貸しているのか、とか、その家をこれまで何テナントに貸し出したか、など聞いてみましょう。
個人オーナーが持ち主の場合、オーナーの意向でテナントとの契約を打ち切ることができるのです。
2ヶ月前ノーティス(退去日の2ヶ月前にテナントに予告しなくてはいけない)ですが、オランダのハウスマーケットで2ヶ月は決して十分ではありません。
みんなの体験談
- ガールフレンドと住む家を買ったオーナーは、もともと独りで住んでいた家を貸し出したが、別れたので戻りたい、つまり、貸していた人(テナント)に退去を求めた。
- オーナーが国外に赴任するため、家を貸し出していたが、予定より早く帰任することになったため、退去するよう言われた。
貸し出す理由が少しでもわかっていると、「まさかのまさか」を予測しておくことができ、心の準備が多少できます。
物件の管理を担当するのは誰か
入居後の物件管理を担当するのは誰かを確認しましょう。
個人オーナーの場合は、経費削減のため自ら管理を担当する人も多いです。DIY好きのオランダ人ですね。
その場合、あなたが住んでいる家に不具合が起きると、不動産を通してでなく、直接オーナーへ連絡を取ることになると思います。
一方で、物件管理を専門の管理会社がついている方が、対応が早く信頼性も高いので、おすすめです。
マンション系の賃貸物件は管理会社が入っていることが多いので、狙い目です。
また、毎年7月1日には消費者指数をもとに家賃の値上げが行われます。これも、管理会社が入っている方がルールに沿った家賃の値上げをしていると信頼できます。
みんなの体験談
光熱費込みの家賃だったが、光熱費の高騰を理由に明らかに理不尽な賃上げをされた。しかも7月1日のタイミングではなかった。
水回りのトラブルはどんなことが予想されるか
どんな水回りのトラブルが起きる可能性があるかを確認しましょう。
築年数が経っていると、配管などの表から見えないものが古いことがほとんど。そのため、トラブルが起きやすいです。
不動産屋さんや、オーナーに修繕歴を確認しましょう。
また、トイレの水を流してみたり、シャワーや水道の水を流してみて排水の確認をすることもおすすめです。
みんなの体験談
- ボイラーがよく壊れ、その度にオーナーが修理していたが、お湯が出ないことが頻発。
結局、専門業者がきて、ボイラーごと交換になった。 - シャワーを浴びると、床の隙間を塞いでいたシリコンの劣化が原因で、下階の住人の部屋が水浸し。
- 洗濯機を回すと、水が洗濯機から溢れ出す。
洗濯槽の入り口のゴム劣化が原因で、交換になった。
ゴムの交換はオーナーが対応したので、しばらく待つハメになった。
故障時のサポート
故障時のサポートを確認しましょう。これは契約書にも盛り込まれる内容です。
例えば、
- シャワーヘッドが壊れたら、誰が修理費を支払うのか。
- 階下に水漏れした場合、誰が損害を補填するのか。
- 階下に水漏れした場合、誰が損害を補填するのか。
など、責任の所在を明らかにしておくのが正解です。
もし契約書に書かれていない場合は、不動産屋に確認しましょう。
デポジットから退去時に差し引かれるものの確認
入居前に支払うデポジット(敷金のようなもの)から、退去する際に何がいくらくらい差し引かれるのかを確認しておきましょう。デポジットは、「預かり金」なので、必要な料金を差し引かれたら、残りは返金されるのが普通です。
外国人として家を借りるので、オランダ人よりやや多めのデポジットが必要になることが多いと思います。
家賃の2~3ヶ月分のデポジットを支払うのが、通常です。
退去時にどの程度返金されるかを、事前に確認しておくのがいいです。
例えば、クリーニング業者を必ず入れるから、その分は差し引く、とか、家具つき物件の家具に不具合が出た場合差し引くことになるかもしれない、とか。
合意に達した点を、契約書に入れてもらうのがベストです。
みんなの体験談
- 退去後のクリーニング費が引かれるのは知っていたが、退去時に掃除が不十分だと言われ、さらなるクリーニング費を差し引かれた。
- 壊れていたドアの修繕に大きな額を引かれた。
ご近所さんはどんな人か
内覧の時に、上下左右のご近所さんについて確認しましょう。
不動産屋さんに聞くもよし、自分の目で、どんな人が住んでいそうかを確認しておくのもいいと思います。思わぬトラブルを引き起こさずに済むかもしれません。
なぜなら、オランダの築年数のたった家は、壁や天井、床も薄く、防音設備がしっかりしていないため、生活音からトラブルになることもあります。
特に遊びたい盛りのお子さんがいる家庭が2階以上に住む場合、古い家には要注意です。
みんなの体験談
- 子供がトミカの車を床で転がすだけで、下階に響き渡っていた。
- 近所にトラブルメーカーだと知られている人が住んでいた。
- 隣が大麻の工場になっていて、警察沙汰になった。
- 近所にしょっちゅう夜中の2時3時まで爆音かけてパーティやってる人たちが住んでいた。
困った時はここへ
どんなに気をつけていても、予想外のことでトラブルになることもあります。
理不尽な請求や粗末な対応で困った時は、無料で相談にのってもらえる消費者センターへ行ってみてください。
消費者センター Jurdisch Loket
家のことだけでなく、雇用や収入のこと、購入した商品とその保証など、さまざまなことに無料で相談にのってもらえます。必要であれば、弁護士を紹介してくれます。
オランダ国内に50カ所あまり事務所があるので、対面での相談も可能ですし、他に電話、メールでも受け付けてくれます。
みんなの体験談
- 退去後数ヶ月してもデポジットが戻ってこなかったので、相談した。
- 退去する際に、クリーニング費用を水増し請求されそうになったので、相談した。
失敗しない家の探し方、のまとめ
家探しの時に確認したい点をまとめました。
いかがでしたか?
日本では考えつかないような事柄も出てくる上に、賃貸物件の母数が小さいので、選んでばかりはいられません。しかし、この記事で紹介したことを気にかけて選んでおくだけでも住んでからのトラブル防止に繋がると思います。
誤解のないように。
個人オーナーの賃貸物件が悪いわけではありません!!
個人オーナーの人の場合も、よく話して、信頼できる人かどうかを見極めてください。オランダ人はストレートな人たちなので、「こんなこと聞いたら失礼かな」ということはありません。裏表のない人たちなので、自分の不安点などがあれば質問しておきましょう。
まとめ