前回の妊婦検診は20週でした。いわゆる胎児スクリーニングというエコー検査がメインです。
妊娠中期という黄金期!
体もまだまだ動くし、食べるのも楽しいし、という方が多い時期ではないでしょうか。
しかし、食欲にまかせて食べているとひとつ心配になることがこの時期にあります。
妊娠糖尿病です。
オランダの数少ない妊婦健診では、
- 体重測定
- 血圧測定
- 触診(赤ちゃんの位置、向き、大きさを確認)
- 問診(心音確認)
が基本です。
20週から約1ヶ月経った24週の検診時はお腹もずいぶん大きく成長しています。
オランダでは、「甲状腺疾患を持つ人は妊娠糖尿病になりやすいから」、という理由で検査を受けることになりました。
日本での第一子妊娠中にも受けたので、比較しながら進めたいと思います。
もし、妊娠糖尿病検査を控えている妊婦さんが読んでいらしたら、事前に読んでいただくと、より安心してのぞむことができると思います。
日本:第一子妊娠の際の妊娠糖尿病検査について
日本で第一子妊娠中のこと。尿検査とエコー(超音波)で、赤ちゃんが通常より大きかったため、妊娠糖尿病検査を受けることになりました。
まず、疑いを持たれたのは20週のこと・・・
赤ちゃんの大きさは398g。
これは一般的なサイズより”大きめ”で、羊水が多めでした。
妊娠糖尿病の疑いが持たれましたが、すぐに検査はしません。
次に、やはり妊娠糖尿病検査を受けるよう促されたのが30週のこと・・・
この時の検診で、胎児の重さが1832gでした。
やはり大きめ、とのこと。
そのため、やはり妊娠糖尿病検査を受けることになりました。
ブドウ糖負荷試験は、まず空腹状態で採血し、砂糖いりの炭酸水225mlを飲み、1時間後、2時間後、3時間後と採血を繰り返して、血糖の上がり方をみる検査です。
オランダ:第二子妊娠時の妊娠糖尿病検査
こちらオランダでは、妊娠中に尿検査は一度もありませんでした。
そのため、尿糖が出たから、というような理由ではなく、甲状腺疾患を持っているため受けることになりました。
エコーの回数も妊娠期間中に2〜3回なので(日本の妊婦さんからすると信じられませんよね)、赤ちゃんの推定体重がどのくらいあるかを定期的に観察することはありません。
腹囲が成長していて、助産師がママのお腹の上から赤ちゃんを触診して、育っているようであれば、問題ないとされます。
検査時の週数が違いました。
日本では30週で、オランダでは20週で検査。
日本語 糖尿病
オランダ語 suikerziekte
suikerはお砂糖のこと。
英語 diabetes
妊娠糖尿病の検査内容
今回は、提携先の病院でテストを受けます。朝8時から対象の人を一斉にスタートして2時間後採血で終了。
日本では1時間後、2時間後、3時間後に採血して血糖上昇の様子を確認しました。
朝早くてつらいですが、前夜22時から飲まず食わずで受けなくてはいけない検査です。そのため、早く終わるに越したことはないです。
一斉にスタートするというのも、病院側として効率いい方法だなと思いました。
そう言えば、この時私以外に他2人のオランダ人妊婦さんが妊娠糖尿病検査を受けました。
同じ週数の頃合いとは思えないほど、2人ともしっかりお腹が大きい・・・彼女たちと比べてみると、そりゃ私のお腹が小さいと言われるな、と思っちゃいました。
まず、右中指の血液を採取して空腹時の血糖値を測定。
プチッと針で刺されて、指をぎゅーっと押されながら、スポイトのようなもので血液を少量とります。
日本では腕からの通常の採血だったはず!
次に、血糖値を上げるためあまーいドリンクを飲みます。
ほんっとーーーーーーーーーーに、ただのあまーーーーーーーーいどろりとした生温いドリンクで、飲みづらすぎました。
200ml 、コップ1杯分。私はボトルから直接飲んだ方が飲みやすい気がしました。
紙コップに入れて飲んでも大丈夫です。
日本の方が、サイダーみたいな炭酸入りで甘いなりに飲みやすかった。
そして2時間病院内で自由に過ごし、2度目の採血は腕から注射で。
妊娠中は採血ばかりで嫌になりますね。
妊娠糖尿病検査の結果通知
結果は1週間後、助産院から連絡がきます。
と言われていますが・・・
電話きませんでした〜
というのも、検査結果が良好だったから、という。
オランダあるあるですね。
もし妊娠糖尿病だったら・・・
もし、「妊娠糖尿病」だと結果が出ても、慌てずにいましょう。
小麦(パスタ、白いパンなど)と糖分をとらないように気をつければいいのです。
オランダでは、指に針を刺して血糖を測定するキットが渡されます。
食事前後に測り、何を食べるとどのように血糖が動くのをみながら、血糖値の上昇について対策します。
さいわい、胚芽パンと呼ばれるような、「ブラウンパン」や「全粒粉パン」、グルテンフリーのパスタや全粒粉パスタなど、オランダのスーパーで簡単に手に入ります。
糖尿病だったからどうしようと心配して、赤ちゃんに負担がかかる方がよくありません。
例えば、同じドーナツでも、日本で作られているドーナツとは砂糖の種類や量が違います。糖尿病になってはいなくても、妊娠中は食べるものに少し気を使ってみるといいですね。
まとめ
日本とオランダでの妊娠糖尿病を比較しながら進めてみました。
糖尿病家系の人はなりやすいと言われます。
妊娠糖尿病になると、妊娠中と出産時の経過を心配になります。
また、産後にも糖尿病が残るんじゃないかと心配する方もいます。
私の知る限り、妊娠糖尿病になった方も通常どおりのお産を経験し、産後に糖尿病が残った方もいないです。
インターネットでリサーチしすぎると不安を煽られますので要注意です。