
海外移住は何からどう始めたらいいの?
人生でそう何度も訪れない越境引っ越し(海外移住・引越)。世界情勢もあいまって、そう簡単に行ったり来たりできるとも限りません。
なので、準備はしっかりが鉄則!
そこで今回は、海外移住前の準備ややるべきことを、以下の6つの順に時系列でリスト化していきたいと思います。
この記事から学べること
一個ずつ自分に当てはめて考えてみてください。やり残しのないようにお手伝いしますよ。
海外移住先についての理解を深める

住みたい国に目星がついてきたら、まずは、いま一度、下記のことについてより深く確認しておきましょう。
- ビザ >>> 取得ビザの必要要件は?
- 医療と保険 >>> 病院?ホームドクター?保険加入は任意?義務?
- スマホ >>> SIMカード?月額いくら?契約可能会社は?
- クレジットカード・デビットカード >>> 現地で使えるカードを持っている?期限切れ近くない?
- 税金 >>> 税制は?
- 住居 >>> 住みたい街は?購入?賃貸?初期費用は?
- 予防接種 >>> 必要な予防接種は?
時間はあると思っていてもぼんやりしていられないのが、海外移住。
コロナや世界情勢の影響もあって、日本国内でも国外でも、手続などに時間のかかることがあります。そのため、大まかにでも現地の情報を頭に入れ直しておき、これからリスト化するやるべきこととリンクしたら、同時に進められるようにしておきましょう。
ときどき、手続関連にうんざりすることが出てくるのですが、私の場合は、海外移住へのモチベーションを高めるのに、2冊の本が役立ちました。
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海外移住を決めたらすぐやること6つ

海外移住を決めたら、すぐに取りかかったほうがいいことは以下6個です。
ひとつずつ見ていきます。
1. パスポートの残存期限を確認する
パスポートの有効期間満了日(Date of expiry)まで1年以上あることを確認しましょう。自分の写真が掲載されているページの署名左側にあります。
なぜなら、有効期間満了日までの残存期間が3ヶ月未満や6ヶ月未満だと、入国できない国があります。
また、慣れない現地の日本大使館で、パスポートの更新を行うのは大変面倒に感じられると思います。
残存有効期間が1年未満であれば、日本在住中にパスポートの更新を受け付けてくれますので、念のため海外移住前に済ませておくのが賢明です。
2. 取得するビザの種類について考える
海外移住先が決まったら、取得するビザについて要件を確認しましょう。もしかすると、取得可能なビザから海外移住先を決める方も多いかもしれません。
駐在の方は、会社が手配を進めてくれると思いますが、そうでない方は自分でビザを取得するつもりで準備していかなくてはいけません。
必要な書類を揃えるのには結構時間がかかります。
下記は、オランダのことについてですが、ビザの種類についてまとめてありますので、検討中の方や準備中の方はチェックしてみてくださいね。
3. 海外移住後の仕事について考える
こちらも、お仕事の都合で海外移住となる方は問題ないと思います。
そうでない場合、海外移住後の仕事について具体的に考え、進めていかねばなりません。考えられる働き方としては、以下3つがあります。
- 現在の日本の仕事を海外からリモートワークできるようにする。
- 日本での仕事を退職し、海外移住先で転職する。
- フリーランサーや起業家になる。
1. 現在の日本の仕事を海外からリモートワークできるようにする
WEBエンジニアやデザイナー、イラストレーター、動画編集者など、インターネット環境があれば進められてしまうようなお仕事の方は比較的このタイプだと思います。
2. 日本での仕事を退職し、海外移住先で転職する
海外で新しいことにチャレンジしたい、という方は、海外移住先で新しい仕事を始めたり、探したりなさると思います。
海外転職には、Linkedin(リンクトイン)を利用して日本からもできる場合があります。
- Linkedinを積極的に活用しよう!
- まずは、プロフィールやレジュメをアップデートするのがおすすめです。
- 目星の企業があればフォローしましょう。
- 採用情報を確認しましょう。
転職エージェントに登録して、自分のキャリアを改めて振り返ってみたり、話を聞いてみるのもいいと思います。
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- 自分で退職を言い出しづらい。
- もう出社せずに退職したい。
そんなお悩みをお持ちの方はぜひ退職代行の利用をご検討ください。
弁護士や労働組合の組織が、退職に関するお悩みの相談に無料でのってくれます。こういうことって、家族や友達に相談しづらいこともありますよね。
参考 「辞めるんです。」後払い可能!まずは1人で悩まずにLINE相談を。
3. フリーランサーや起業家になる
日本でも、副業やリモートワークをやる人が増えてきたと思います。もし、挑戦したいことがある方は、スキマ時間を利用して早めに副業を稼働させていきましょう。それが海外で本業にできることならなおさらいいですよね。
軌道に乗ってくれば、海外でその道の人として食べていけるようになるかもしれません。
以下の記事では「スキルなしから海外移住」も可能な寿司職人への道をご紹介しています。
4. 英語や現地語を勉強する
言わずもがな、海外で生き抜くためには大切な大切な道具が、英語や現地語。
スペイン語やフランス語など、世界的にも武器となるような言語なら積極的に勉強するほうがいいと思います。

オランダは英語がよく通じるので、まず英語を勉強しましょう。
英語は日本で学ばれている第一外国語です。かつ、英語は他言語より簡単です!
以下の記事では、ちびいきがおすすめの英語学習方法について書いています。
この記事にも書いていますが、海外移住を見据えている人は、リーディングやライティングの勉強は後回しでOK。リスニング、スピーキングを鍛えましょう。なぜなら、それらは日本人が不得意な部分でもありますし、海外移住後に一番必要なスキルだと思うからです。
日本在住中からすぐに始められる独学英語学習アプリ、スタディサプリENGLISH。
以下の6つのコースがあります。
初心者から英会話力をあげたい人におすすめ
- スタディサプリENGLISH 新日常英会話コース
- スタディサプリENGLISH 新日常英語コース 英会話セットプラン
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- スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース
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英会話がセットになっているプランでは、英会話レッスンが無制限に受けられます。
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5. 貯金を増やす
お金はあなたを守ってくれる武器です。
お金の余裕が、心の余裕にも繋がります。100円でも多く準備できるに越したことがありません。
貯金をするために・・・
- 服飾品の購入や外食は控える。
- 自炊する。
- 海外引っ越しに伴い、不用品をフリマアプリなどで現金化する。
こういったことに積極的に取り組めるといいですね。
お金の専門家に資産形成や保険などについて相談してみるのも、アリです。私たちは、海外移住前からフィナンシャルプランナー(FP)に、ライフプランや保険の相談もしてきました。
おすすめはこちら、リクルートが運営する「保険チャンネル」です。保険の比較・検討から、お金の専門家であるファイナンシャル・プランナー(FP)へ、無料で相談ができます。
FPと一緒にライフプランを立てておくと、安心ですね。
6. 希望箇所の脱毛を済ませておく
希望箇所の脱毛(医療脱毛、エステ脱毛、レーザー脱毛など)を済ませておくことをおすすめします!
なぜなら、オランダの脱毛サロンは基本的に欧米人向け(つまり白色人種向け)です。
白色人種は黄色人種よりも肌が強く、皮膚が厚く、温度を感じにくいと言われます。なるほど、凍える寒さなのに半袖で歩いている人を見かけるのはそのせい、ですね。
そのため、同じような脱毛設定で施術を受けると、肌の赤みを引き起こしたり、やけどするなど、思わぬトラブルを抱える場合もあります。

アジア人の肌に合わないことを理由に断られる場合もあります。
脱毛を完了するには、2〜3ヶ月に1回、継続的に通院することが必要です。完了するまで、1年〜2年の時間がかかります。
もしまだ迷っているのなら、早めにスタートするのが賢い選択です!その方がすぐに脱毛完了します。何より、日本の脱毛サロンの技術とアフターケアは比になりません!!
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もっと手軽に自宅で脱毛を済ませたい人には脱毛器の購入がおすすめです。
オランダのブランド、「フィリップス」の光脱毛機なら海外電圧対応なので、海外引っ越し時にも持って行けます。
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海外移住の準備:半年前〜3ヶ月前まで

さぁ、いよいよ海外移住まで半年をきりました。ここからはできることをひとつひとつしっかり進めていく段階になります。
以下6つの項目をひとつずつ見ていきます。
- 航空券の価格チェックと予約をする。
- ビザ取得(の準備)を始める。
- 健康診断、人間ドック、歯科治療を受けて体調管理に努める。
- 海外移住前後の一時滞在先をチェック、予約する。
- 家の不用品を片付け始める。
- 海外引っ越しの見積もり、申し込みをする。
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 航空券の価格チェックと予約をする
航空券の価格チェックをしましょう。
航空券をお得に取れるのは、3ヶ月前までと言われています。価格チェックを常日頃行い、希望に合うものがあればおさえてしまいましょう。
以下の5点をチェックし、希望に沿うものを予約するといいですよ。
- 移住の時期に合う?
- 直行便?乗り換え便?
→ この二つには大きな価格差があります。お子さんがいる場合は直行便の方が負担が少ないです。 - ■ 朝発?夜発?
→ 8時間を超えるような長時間フライトの場合、夜発の方が睡眠をとりやすいと言われています。 - ■ 日系エアライン?外資エアライン?
→ マイル貯蓄もチェックしておきましょう。 - ■ 変更可能?キャンセル可能?
→ 不都合が起きた場合の規約を確認しておきましょう。
航空券の価格チェックには、下記のような比較サイトを多用すると、お得に予約できます。
火曜、水曜、土曜出発便が比較的安い傾向にあるそうですよ!
2. ビザ取得(の準備)を始める
ビザ取得の準備を始めましょう。ビザの手配には思わぬ時間がかかることがあります。入国前にビザ取得が必須の場合は、始めましょう。
一方、オランダの個人事業主ビザの場合は、オランダ入国後にビザの手配を始めるのが一般的です。
このように移住する国と取得するビザによって変わる場合があると思います。大使館や外務省のウェブサイトもよく読みましょう。早めにビザ要件と手続きについて確認しておき、必要であれば移住サポートのコンサルタントへお願いしましょう。
参考サイト 駐日外国公館リスト(外務省)
3. 健康診断、人間ドック、歯科治療を受けて体調管理に努める
健康診断、人間ドック、歯科治療などを受けて、体調管理に努めてください。
海外で多くの方が戸惑われるのは、日本と勝手が違う医療です。
健康医療保険の制度も違い、お医者さんにかかるのに時間がかかることもあります。海外で病気になるとより不安になります。できればそんな心配は避けたいですよね。
そういう理由で、日本にいるうちに、健康診断や人間ドックを受けておくことをおすすめします。
歯科治療も積極的に受けましょう。日本のように安価で受けられることはなかなかないですし、医師の技術も違うと思います。
なかなか病院に行く時間を取れない人には、自宅で手軽にできる血液検査がおすすめです。
4. 海外移住前後の一時滞在先をチェック、予約する
海外移住前後の一時滞在先をチェックして、必要であれば予約しておきましょう。
海外移住前後は、一時的に住む場所がない状態になる人が多いのではないでしょうか。渡航前に実家に滞在できたり、現地で住む家を決めておけるに越したことはありません。しかし、住宅不足も手伝って素性のしれない外国人に家を差し出してくれる不動産にはなかなか会えません。
移住前は、ホテルに数泊することをお考えの方が多いのではないでしょうか。また、移住後のために、一時滞在先を確保しておかなくてはいけないですよね。
その場合、以下のような選択肢が考えられます。
滞在先の種類 | コスト | 適した滞在期間 | メモ |
---|---|---|---|
ホテル | 高 | 1週間程度 | セキュリティ安心 |
アパートメントホテル | 中 | 数日から長期 | 家族向けに向いている |
Airbnb | 中 | 数日から長期 | いろんなタイプがある |
ホステル | 低 | 数日から長期 | 1人〜数人滞在に向いている |
ホテルの場合は、食事や洗濯を部屋で行えないので、自由度が低いです。一方、アパートタイプのホテルなどは、キッチンや洗濯機のあるタイプを選べば、気楽に過ごすことができそうです。
ホステルは、1泊数千円で宿泊可能です。ルームシェアだったり共用のバストイレだったりするので、1人で滞在する方に向いているかもしれません。
住みたい街で一時滞在先を予約するのがおすすめです。
■ 住み心地や環境をチェックできる。
■ いい物件があったときにすぐに見に行ける。
航空券やホテル(宿泊先)を探すときに大活躍の「エクスペディア」。目的地までの行き方を検索比較し、できるだけお得に確保できます。
貯まったポイントを、支払いに利用することもできますよ。
5. 家の不用品を片付け始める
家の不用品を片付け始めましょう。あなたが相当なミニマリストでもない限り、多くのものがお家に眠っていると思います。
そして、家電や家具を含めた多くを処分するとなると、なかなかの労力と時間が必要です。
新天地では新しいもので新しい生活を始めるくらいの気分がおすすめです。日本で使っていた身の回り品はいっそのこと処分して、気分一新しましょう。
あと、これはオランダの経験ですが、古いものを買い取りをしてくれる業者はほとんどありません。そのため、使用品を少しでも現金化したいのであれば、Facebookなどで個人で売り買いしています。
つまり、「使ったものを買取してくれる」ようなすばらしい業者のある日本で不用品は処分してくるのが正解です!
エコノバでは、不用品の買取回収業社を比較してくれます。
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6. 海外引っ越しの見積もり、申し込みをする
海外引っ越しの見積もりと申し込みをしましょう。
不用品が見えてくると、自然と海外移住先へ持ち込む量も見えてきますよね。そうなったら、海外引っ越しについて検討し始めるのがいいと思います。
海外引っ越しには、多くの手続きと準備が伴います。混雑する時期もあるので、早めの連絡が吉です。
私たちは、クロネコヤマトの海外引っ越しを利用しました。というのも、オランダにクロネコヤマトの支店があったので、荷物が届く確実性と利便性などを考慮しました。
参考サイト クロネコヤマトの海外引っ越し
国際郵便(船便・航空便)で引っ越しの荷物を送ったり、飛行機に積めるだけスーツケースを載せて、引っ越して来た方もいらっしゃいます。
海外移住の準備:3ヶ月前〜1ヶ月前まで

海外移住3ヶ月前に突入で、いよいよ目前の時期となってきました。日常のことに加えて、公的手続きなどもこなしていかなくてはいけないので、忙しくなります。ひとつずつしっかり行っていきましょう。
この時期のやるべきことはこちら。
- 公的手続きを確認し、取りかかる。
- 現在の保険の今後を考える。
- 通貨の両替海外送金の準備をしておく。
- 海外で使えるクレジットカードとデビットカードを3枚以上用意する。
- スマホをSIMロック解除する(or SIMフリーを買う)
- 各種アカウントのIDとパスワードを確認しておく。
- 予防接種をしておく。
- 卒業証明書の英文訳を取得する。
- パスポートや運転免許証の更新をする。
- 現在の住まい(家)の退去連絡をする、売却を検討する。
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 公的手続きを確認し、取りかかる
まずは、公的手続きを確認しましょう。日本を出て、海外に住む場合、いろいろな公的手続きが必要です。
例えば・・・
- 住民票はどうする?
- 住民税、相続税、などの税金関連はどうなる?
- 国民年金はどうなる?
- 確定申告はどうなる?
- NISAなどの積み立てはどうなる?
などなど。
「海外移住を決めたらすぐやること6つ」に入れていた事項もあります。
戸籍謄本の取り寄せが必要な場合などもありますので、早めに確認し、できることはこの時点で取りかかってください。
参考になる記事を貼っておきますね。
2. 現在の保険の今後を考える
現在の保険の見直しや解約を行いましょう。
保険とひと口に行っても、火災保険、地震保険、医療保険、終身保険などさまざまです。不要になるものは、解約が必要です。
がん保険や終身保険などは、海外移住後にも契約料を支払い続ければ、有効な場合があります。契約先の保険会社に確認し、移住後にどうするかを検討しましょう。
お金の専門家、フィナンシャルプランナー(FP)に無料で相談できます。海外移住は大きな岐路なので、相談してみましょう。
3. 通貨の両替、海外送金の準備をしておく
海外送金の準備を始めましょう。
海外送金とは、日本の銀行口座から海外の銀行口座にお金を送ることです。(逆もしかり)
海外移住や引っ越しの場合、日本円を現地通貨に両替しなくてはいけませんよね。そして、大きなお金を現金で持ち歩くのはいささか不安なので、日本の口座からオランダの口座へ、現金を送る、「海外送金」が必要になってきます。
おすすめは、為替の状況を確認しながら、日本にいるうちに、少しずつ両替と海外送金の準備をしておくことです。一旦日本の役所に、海外転出届を出してしまうと、今お持ちの本人確認書類が認められなくなる場合があるのでその前に。
おすすめは、断然Transferwise(現:Wise)でしょう。従来の方法よりお手軽で、かつ手数料がかなり安く済みます。
移住前に、現地の銀行口座を持っていなくても、Wise(ワイズ)アカウント内で現地通貨を持っておくことができます。

Wise(ワイズ)について詳しい説明はこちらをご覧ください。
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4. 海外で使えるクレジットカードとデビットカードを3枚以上用意する
海外移住する際には、クレジットカードとデビットカードを3枚以上用意してください。そうすることで、磁気不良や紛失盗難などに備えておくのが大切です。
クレジットカードは、支払い手段としてはもちろん、ホテルの予約やチェックインの際にも信頼の証として利用されます。
また、会社を辞めて出国する人や、学生などは社会的信用がなくなり、クレジットカードの審査に通らないことが出てきます。会社勤めしているうちにクレジットカードを作成しておくのが得策です。
作成の際には、海外旅行保険つきのクレジットカードをチェックしましょう。特に、現地の医療保険に加入するまで心配な方は、その類のクレジットカードがおすすめです。複数枚のクレカがあれば、合算した補償を受け取ることもできます。
海外移住・赴任・駐在する場合に重要なクレカの選び方とおすすめを紹介した記事はこちらです。
一方、キャッシュレス決済の進むヨーロッパ社会では、クレジットカードよりデビットカードの方が役に立ちます。現金はほぼ利用しません。
オランダの場合は、スーパーやドラッグストアではクレジットカードが使えない場合が多いです。その時に持っていると便利なのが、海外でも使えるデビットカード。スーパーでの支払いの際に、PIN(暗証番号)を入力すると、直接口座から引き落としされます。
Wise(ワイズ)のデビットカードなら、現地の銀行口座を持っていなくても現地通貨で決済できます。
5. スマホをSIMロック解除する(or SIMフリーを買う)
スマホはSIMフリーなりSIMロックを解除してお持ちください。古い機種をご使用中であれば、海外での予期せぬ故障に備えて、いっそのこと買い替えをおすすめします。
「SIMフリー」と明記されているものがおすすめです。
海外で販売されているスマホはSIMフリーが多いと思います。ヨーロッパは基本すべてそうです。そのため、スーパーで安価なSIMカードを購入したり、大手携帯キャリアとSIMの契約をすることで使えるようになります。
つまり、現在の日本の携帯キャリアとの契約を解約し、移住後にSIMカードを差し替えなくてはいけません。
ちなみに、現在ご使用中のスマホのSIMロックを解除するには、WEBでも可能な場合が多いようです。窓口に出向いてのロック解除は、事務手数料を取られる場合があるようなので、ご自身の携帯キャリアの場合をご確認ください。
一時帰国用に、現在の電話番号を残しておきたい場合は、最長3〜5年の「電話番号お預かりサービス」もあるようです。
6. 各種アカウントのIDとパスワードを確認しておく
各種アカウントのIDとパスワードを確認しておきましょう。現在は、多くのサービスでアカウントの作成と管理が必要なので、しばらくログインしていないものもありますよね。
海外移住前に、これらすべてのアカウントにログインし、情報を一度見直しておくことをおすすめします。
例えば、住所が変更になる場合、本人確認書類の提出を求められる場合もあります。もしくは、日本の携帯電話へのSMS認証を求められる場合があります。これは、移住後にやろうと思うと、困難になります。
ログインした際には、IDとパスワード情報を保管し、まとめておきましょう。
特に大事なのは、銀行ですので、お忘れなく。
7. 予防接種をしておく
アフリカや南アメリカの熱帯地帯に行く方は、予防接種が必要な場合があります。
病気にかかってしまうと、移住の楽しみも味わえません。しっかりと予防しておきましょう。
参考サイト 海外渡航のためのワクチン(厚生労働省)
8. 卒業証明書の英文訳を取得する
海外移住後に、現地で就職を考えている方は、英語訳された卒業証明書を持っていきましょう。
卒業した大学・大学院のホームページにて確認できると思います。
海外へ郵送をしてくれる大学もあると思いますが、手持ちしておく方が無難かもしれません。
9. パスポートや運転免許証の更新をする
パスポートや運転免許証の更新をしましょう。
パスポートは、有効残存期間が1年未満の場合、更新することが可能です。とはいえ、あまり早く更新してしまうのももったいないので、出発がせまるこの時期に更新するのがいいでしょう。
また、運転免許証は誕生日をはさんだ2ヶ月間に更新可能という窮屈なスケジュールとなっています。しかし、海外移住や出産などの特例事由がある場合、更新期間前の手続きが可能なようです。
参考サイト 海外旅行、出産等の理由による更新期間前の更新手続(警視庁)
ちなみに、海外移住中に失効してしまった場合、3年以内であれば比較的容易に再発行してもらうことが可能です。
10. 現在の住まい(家)の退去連絡をする、売却を検討する。
現在の住まいの退去連絡をする。賃貸にお住まいの方は、必須事項ですね。たいていの賃貸は、退去日から遡って1ヶ月以上前の退去連絡が必須だと思います。
今一度、契約書をしっかりチェックし、速やかに行ないましょう。
持ち家の方は、売却、資産運用を考えるときです。
無料資料請求 スマホで学ぶ資産形成
海外移住の準備:1ヶ月前〜1週間前まで

いよいよ、出発の1ヶ月前から1週間前の段階まで入ってきました。上記の事項はお済みでしょうか。
この頃になると、現在のお仕事の有休消化に入り、比較的時間が多く使えるようになった方もいるかもしれません。もうひと頑張りです!
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 水道・電気・ガス・インターネットなどを解約する
水道、電気、ガスなどは、引っ越しの1ヶ月前から停止の連絡が可能です。現在はWebサイトで申し込みができることが多いと思います。日割りの精算などを滞りなく終了させるように気をつけましょう。
インターネットは、解約のタイミングによって、違約金を支払わなくてはいけない契約形態があると思います。他にも、最終精算が日割りなのか月割りなのかあります。契約中のプロバイダに確認しておきましょう。
参考サイト プロバイダの解約前の確認ポイントと手順、5つの注意点について
2. 郵便転送願いを提出し、銀行などの住所変更をする
郵便局に郵便転送願いを提出しておきましょう。これは、現在の自宅の住所への郵便物を、指定した別の住所へ転送してくれる郵便局のサービスです。
ただ、1年で期限がきれてしまいますので、後々更新が必要です。
インターネットでの申し込み オンラインでらくらく転居届(郵便局)
延長は可能ですが、海外にいるとうっかり忘れてしまうので、銀行やクレジットカードの住所も、実家など固定の住所に変更しておくのが無難です。
3. 国際免許証の発行をする
移住地で車の運転をする場合も、しない場合も、念の為発行してもらうのがおすすめです。
移住後の引っ越しや買い物で、車を利用することも可能となります。シェアカーやレンタカーのサービスも利用できます。
参考サイト 国外運転免許証取得手続(本人による申請)(警視庁)
4. 海外移住の持ち物を準備する
海外移住や引っ越しに際し、日本から海外へ持っていきたいものを揃えましょう。
この頃には、不用品の処分と引っ越しの見通しがついているのが望ましいですね。荷量を把握した上で、海外移住先に持ち込むものを揃えたいところです。
ただ、先述したとおり、多くはいりません。 海外、といっても、ヨーロッパで手に入りにくく、日本から持っていくといいおすすめを書いております。よかったらご参考に。
5. 現地通貨の準備をする
為替相場を見ながら、都合のいい時に現地通貨を準備しましょう。
クレジットカードやデビットカードで済むことも多くありますが、手数料もかかりますよね。それに、オランダをはじめとしたヨーロッパ社会ではキャッシュレス決済が当たり前になっており、現金しか使えない場面はほとんどありません。電車の券売機ですら、お札は使えません。
Wise(ワイズ)のデビットカードなら、現地の銀行口座を持っていなくても現地通貨で決済できます。
詳細はこちらに。
もし、現金を持ちたい場合は、為替相場が円に有利な時に、現金化しておくことをおすすめします。空港などはレートがよくないので、日本のメガバンクで換金しておくのがおすすめです。
最初の1ヶ月間くらいに必要な分だけを現金化しておくといいかもしれませんが、管理にご注意ください。大きな金額を支払うときは、カードが無難です。
参考サイト MUFG 外国為替相場一覧表
両替もお得にしたい人は、Wise(ワイズ)のアカウントを作りましょう。アカウントの作り方は下記記事で写真つきで順を追って説明してあります。
海外移住の準備:1週間前〜出発日まで

海外移住目前!終盤です!!いよいよラストスパートの2点。
海外転出届を提出する
いよいよ海外転出届を提出する時です。
海外転出届を提出すると・・・
- 国民健康保険
- 国民年金
の加入義務が自動的になくなりますが、国民年金は、任意加入が可能です。
住民票を残そうとお考えの方は、引き続き、国民年金の支払いが必要です。
また、住民税については、前年の1月1日に住民票のある地での徴収となります。海外転出届を提出した後も、支払うべき住民税が残る場合もあると思います。役所の方の指示に従いましょう。
好きな日本食を悔いのないように食べておく
好きな日本食を悔いのないように食べておきましょう。
日本食が恋しいというタイプではない、という方も、ラーメンなりお寿司なり、恋しくなるものなのです。
離れてみてわかる日本食のすばらしさったらありません。海外でも多かれ少なかれ日本食の材料が手に入ります。しかし、お水が違うせいか日本で食べているそれとは味が違うんですよね。残念ですが。
みなさんも、これだけは食べておきたい、というものを存分に食しておいてくださいね。
海外移住準備にやるべきこと徹底追求、のまとめ
今回は、海外移住準備にやるべきことリストを書き出しました。
いかがでしたか?
コロナで渡航の自由が効かなくなり、すぐに帰れると思っていた日本にしばらく帰国できなくなりました。しかも世界情勢は悪化の一方で、一難去ってまた一難です。
こういった予期せぬことも起こりうるので、やり残しのないよう準備を進めていただければと思います。
最後におさらいです。
まとめ
海外移住までもう少しです!
いま日本で進めている仕事も、人間関係も、生活もすべて含めて、無駄なことはひとつもありません。日本をどうせ離れるんだから、と適当にならないようにしましょう。
後々、何かの役に立つ日が来るはずです。
疎かにせず、日々過ごしてくださいね。
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