オランダで妊娠出産

34週 初めてのバースプランに書いた5つのこと

2021-06-26

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前回32wの検診時に、バースプランを書くように促された日本人の私。

ば、バースプラン?

書いたことないですけど何をどうすれば?

第一子出産時にですら書いたこともないのに、急に書いてね、と言われても、何をどうしていいかわかりません。

今回は、そのバースプランとその書き方についてご紹介します。

バースプランとは?

バースプランとは、どのように出産したいかを産前に明確にしておくものです。それを助産師や参院と共有しておくことで、理想のお産に近づける目的で利用されます。

陣痛がきたときにどうしたいか。

自然分娩を希望していたとしても、もし医療介入が必要になったらどうしたいか。

お産中にながしたいBGMを指定しておくような細かいことも、産院によってはできるでしょう。

バースプランはいつ考える?

出産がいよいよ目前に迫る妊娠後期、30週頃から考え始めるのが一般的です。しかし、もし、典型的なお産とは違うスタイルを望んでいらっしゃる方は、妊娠初期の段階で少し明確にしておいたほうがいいです。

というのも、望んだお産スタイルを実現させることが出来そうな産院や助産師などを選んでおいた方がいいからです。

例えば、日本では自宅出産や水中出産のようなことは少し違ったスタイルなので、事前に

ちびいきのバースプラン


ちびいきも、いろいろ考えてみました。

第一子は和痛分娩で病院にて計画出産でした。

計画和痛分娩当日のことを詳細に綴っています

https://maternitylog.blogspot.com/2014/11/38w3d.html

こちらは、その分娩について、後半を書いています

https://maternitylog.blogspot.com/2014/11/38w3d_18.html

今回は、無痛・和痛分娩を望みたい気持ちと、自然分娩にトライしたい気持ちもあリました。

人生最後の出産になると思い、とりあえず自然分娩にチャレンジしてみることにしました。でももし耐えきれなかったら・・・無痛・和痛を!

そこで、とりあえず提出したバースプランはこちら。

ちびいきの最初で最後のバースプラン

- 蘭:rugprik / 英:epidural (硬膜外麻酔)

- hot shower(陣痛時に温かいシャワーを浴びるのが効果的ときいて)

- mindful breathing(マインドフルバーシングに基づく呼吸法)

- Perineal / Interventions OK(会陰切開&医療介入OK)

- Skin to Skin(カンガルーケア)

他にも、水中出産、音楽をかける、とか、アロマやキャンドルを焚く、陣痛中にマッサージをしてもらいたい箇所を書いておく、などが考えられます。

初めての出産になる方がバースプランを考えるのは少し難しいかもしれませんが、自分がどうやったら心地よい空間を作れるか意識してみてくださいね。

オランダの助産師は無痛・和痛分娩に積極的じゃない

ちびいきのバースプランには、上記のような理由から無痛・和痛分娩にするための「硬膜外麻酔」をバースプランにいれておきましたが、唯一オランダの助産師が乗り気ではないものでした。

無痛・和痛分娩に積極的じゃない理由3つ
  • 硬膜外麻酔は麻酔科医の立ち会いが必要になるが、お産がいつ始まるかわからない。
    → オランダでは自然の流れに沿った医療を好みます。会陰切開も基本的にしません。帝王切開でもない限り、計画分娩にしてもらうのは難しいでしょう。
  • 麻酔が効くまでに時間がかかったり、痛みの調整が必要だったりするので、その間に生まれてしまうかもしれない。
    あくまでも自然分娩>無痛分娩。
  • 産後の会陰の傷がひどくなる。
    これは第一子の時に経験あり。力んでも力のかけ具合が麻酔のせいでよくわからないので、赤ちゃんが出てくるときにガッと会陰が裂けてしまいやすい。

オランダの病院出産で利用可能な陣痛の緩和措置(Pain relief)

ちなみに、オランダでは出産時に3種類の麻酔から選択することが可能です。ちびいきが、出産当時に調べた情報です。興味がある方は必ず事前にお調べくださいね。

ペチジン投与(Pethidine)

ペチジンはモルヒネに似た薬で、足やお尻に注射して投与します。この注射は、痛みを和らげ、陣痛の間にリラックスできるようにします。眠気を感じて眠ってしまう妊婦さんもいるそうです。

注射の前にCTG(心拍数測定)を行います。これは赤ちゃんの心拍を記録するもので、赤ちゃんの状態をモニターすることができます。所要時間は約30分です。注射後、薬が効き始めるまでには約15分かかるようです。

メリットとデメリット

メリット・・・ペチジンには強い鎮痛効果があるため、安静にして痛みにうまく対処することができる。

考えられうるデメリット・・・ペチジンの注射の効力は2~4時間程度です。もし足りない場合は再度、注射をすることになるかもしれません。吐き気、めまい、頭痛がすることがあります。また、胎盤を通りうるので、赤ちゃんも眠けを感じて動きが悪くなることもあるそう。

もし、医師や産科医が、ペチジンが原因でうまくいきめないなどの問題があると考えた場合は、ペチジンの作用を打ち消す薬(ナロキソン)を投与することができるようです。

硬膜外麻酔(Epidural anaesthesia)

簡単にいうと、背骨の隙間から麻酔液を注入する方法です。麻酔科医によって、陣痛の程度から薬の量や種類を調節されます。ちびいきが、第一子出産時に経験した方法です。

メリットとデメリット

メリット・・・硬膜外麻酔は、すべての痛みを取り除き、効力が持続します。そのため、出産時の痛みを和らげる最も効果的な方法です。

デメリット・・・頭痛や発熱、脚力や膀胱機能の低下を感じることがあります。麻酔液を注入した箇所のかゆみを感じることも。吸引分娩や鉗子分娩になる可能性が高くなります。(ちびいきもそうでした)

出産は体力勝負!その疲労感もあるので、私は特別に麻酔の影響で起きたような副作用は感じませんでした。

笑気ガス(nitrous oxide)

出産時の痛みの緩和措置として、専門のスタッフによる笑気ガスの使用が認められています。しかし、ちびいきが出産した病院のウェブサイトによると、笑気ガスを通常より浴びることになるスタッフ(出産に立ち会っている助産師や看護師など)をケアするために、一時的に中止になっていた時期もあるそうです。

ちびいきの時には、コロナウィルス蔓延防止の観点から、使用が中止されていました。

今後も何かの理由で笑気ガスの使用中止はあるかもしれません。

イギリス、カナダ、オーストラリア、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーなどで笑気ガスが分娩時に利用されているそうです。

メリットとデメリット

メリット・・・使い始めからすぐに効果が期待できます。適度にリラックスでき、分娩をしっかり体験できるそうです。

デメリット・・・(笑気ガスを吸わなくてもおこえりえますが)吐き気や嘔吐を感じることがあります。また、めまい、高揚感、ねむけや倦怠感。

マインドフルバーシング(Mindful Birthing)

マインドフルネス瞑想という言葉をお聞きになったことはありますか?

日々の雑念をいったん脇に置き、今ここにある自分のすみずみに一定時間意識することで心を育み、自分をいたわるものだと私は認識しています。

普段からその効果を非常に感じることができるので、出産にも取り入れたいな、と思って検索しました。そこで、Mindful Birthing(マインドフルバーシング)というワードに出会いました。

また後日ご紹介できる時があると思いますが、気になる方はGoogleしてみてくださいね。

まとめ

バースプランについてご紹介しました。

6〜7割が自宅出産。そして、会陰切開、和通分娩などの医療介入を基本的には避ける傾向にあるのがオランダの出産スタイルです。

日本でも、バースプランを受け入れてくれる産院があると思います。譲れない条件がある方は、準備してみるといいですね。

あれこれ想像して、赤ちゃんと会えるのを心待ちにしたいと思います。

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