- オランダ移住にかかる費用は?
- 生活コストは?
といった疑問にお答えします。
オランダに個人事業主ビザで移住する場合、正式ビザが発行されるまでの3ヶ月から6ヶ月の間について、かかる費用は概算150万〜300万円ほどです。
主にかかると思われる費用項目は「おとな1人あたり」以下の通りです。
項目 | 概算価格(ユーロ) | 概算価格(円) |
---|---|---|
引っ越し費用 | 2,500ユーロ | 355,000円 |
飛行機 | 1,200ユーロ | 170,400円 |
一時滞在費(1ヶ月分) | ホテル: 4,000ユーロ ホステル: 1,800ユーロ | ホテル: 568,000円 ホステル: 255,600円 |
個人事業主ビザ申請と必要書類 | 850ユーロ | 120,700円 |
個人事業主ビザ資金 | 4,500ユーロ | 639,000円 |
オランダ国内での交通費(1ヶ月分) | 120ユーロ | 17,040円 |
家賃(アムステルダム) + デポジット3ヶ月分 | 7,000ユーロ | 994,000円 |
食費(1ヶ月分) | 400ユーロ | 56,800円 |
娯楽費 | 5,000ユーロ | 710,000円 |
引っ越し費用、一時滞在費、家賃+デポジット、食費、娯楽費は個人によって幅の出るところだと思いますので、あくまでも参考程度に。
インフレで食品生活用品なども高騰しています。足りなくなってしまうより、多めに考えておくのが安心です。
ひとつずつ見ていきます。
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引っ越し費用
これは、日本からオランダへ物を送るのにかかる送料のことを指しています。
できるだけ少ない荷物で、身軽に来るのがおすすめです。
私たちは、ヤマト運輸で14箱の引越パックで来ました。
しかし、オランダで手に入りにくい日本語の本などは、手放し難いものもありますよね。ところが、本などの重たいものは、送料がかなりかさみます。
困った私たちは、amazonの電子書籍Kindleを活用することに切り替えました。
その分引っ越しの荷物はもちろん、現地でのスペースに困らずに済むので、これを機に検討の余地ありだと思います。
amazonのKindle Unlimitedは海外在住でも利用可能です。私はこれで雑誌やら本を日本にいるかのごとく、読み漁っています。
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飛行機・海外航空券
ウクライナ危機による航路変更で、オランダと日本間の海外航空券は価格が上がっています。
直行便のKLMを利用すると往復1,200ユーロ以上。
他に、ドバイ経由、フィンランドのヘルシンキ経由、パリ経由、ロンドン経由、フランクフルト経由などあります。経由便の方が直行便より安いのが一般的です。
航空券は3ヶ月前までにおさえるのがお得だと言われています。
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一時滞在費
オランダは非常に住宅供給難で、家探しが大変です。
住居建設は進んでいますが、ここ7年を見ても追いついていません。
滞在可能なビザが発給されていない場合、日本にいながら家を探して契約を行うのは、お金を大幅に上乗せしないと難しいと思います。
そうなると、多くの人はオランダに到着してから家を探すのが一般的なので、一時滞在先が必要です。
ホステル滞在なら1泊60ユーロくらいで探せますが、ホテルだと1泊100~150ユーロほどが相場です。
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個人事業主ビザ申請と必要書類
2022年の個人事業主ビザ申請費用は1,446ユーロだったのですが、2023年の個人事業主ビザ申請費用は、350ユーロに大幅減額されました。
こちらは年々高くなっています。2023年に値上げされるのは必至でしょう。
予想を大きく裏切られることになりました。
他に、KVK(オランダ商工会議所)への登録費用やファイナンシャルプランを用意する費用などが必要です。これらの費用はトータル500ユーロほど見ておけば十分に足りると思います。
ビザ申請費用とあわせて2,000ユーロあれば十分です。850ユーロあれば大丈夫でしょう。
個人事業主ビザ資金
オランダの個人事業主ビザに申請する場合、ビジネス用の銀行口座に4,500ユーロの資金を入れておく必要があります。
日本円をユーロに両替して海外送金をするなら、Wise(ワイズ)の利用が絶対におすすめです。間違っても銀行からの海外送金は手数料を多く引かれるので、使用しないでください。
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アカウント開設方法は下記記事よりご覧ください。
オランダ国内での交通費
オランダは交通費が高いと思います。
例えば、アムステルダム中央駅から在オランダ日本大使館のあるデン・ハーグ中央駅へは、NSというオランダ国鉄の黄色い電車に乗ること45分。
駅にある券売機で買うと、2等車への乗車が片道13,70ユーロ片道14,60ユーロです。
メトロやトラムはそれほどではありません。
家探しや街歩きで、移住当初は交通機関に乗ることが増えますよね。交通費が結構かさむので、事前に各交通機関のホームページからe-チケットを買ったり、OV-Chipkaartを購入する方がお得です。
以下のNSウェブサイトから、乗り換え案内、料金確認、クレジットカードを使ってe-チケットの購入が可能です。
この時、Wiseのデビットカードを持っていると、ユーロでチケットをお得に購入することができます。日本のクレジットカードで円払いすると、手数料も取られるので、高くつきます。
e-チケット買いたい オランダ国鉄NSのウェブサイト
知りたい買いたい OV-Chipkaartの詳細
家賃とデポジット
家賃は、アムステルダムで1,200〜1,900ユーロが相場です。
ルームシェアなら500ユーロほどだと思います。
家を賃貸する際に必要なのが、デポジットと呼ばれている敷金です。日本の礼金にあたるものはありませんが、仲介手数料が必要な場合はあります。
通常オランダ人なら家賃1~2ヶ月分のデポジットを支払います。しかし、外国人、まだビザもない、という立場上、家賃の3ヶ月分が目安です。
それ以上支払う例は聞いたことがありませんので、詐欺などにお気をつけください。
他に支払いが考えられるのは、不動産会社に登録費を支払うところが年々多くなっています。30~50ユーロを見ておき、100ユーロを超える場合などは断っていいと思います。
食費
食費は個人の裁量で浪費も節約もできます。
オランダの外食コストはとても高く、どんぶり1杯300円のようなものはありません。シンプルにワンプレートとドリンクで1人20ユーロくらいが相場だと思います。
しかもインフレで値上がりが続いています。
それに、在オランダ日本人の間であるあるなのは、支払った金額に見合った味のクオリティという満足感を得られないことです。
元々倹約家で知られているオランダ人も、食費は特に節約する人が多いです。
そもそも「お腹いっぱいになればいい」という人たち。お料理にかける時間ももったいないそう。
自炊すると、1人ひと月300~500ユーロでおさえられると思います。
娯楽費
娯楽費も個人の裁量で浪費も節約もできます。
ただ、オランダの街歩きや近隣の国へ出向くことも、あなたのビジネスチャンスにつながるかもしれません。
そのため、娯楽費を多く確保できる方が、可能性や視野をぐんと広げられます。
おまけ:ビザ発行後にかかる費用
ビザ発行後には以下の支払いがマスト(義務)になります。
- 健康保険料 ひとり月額100~120ユーロ
- 税金(ゴミ税や浄水税など) 収入や人数によって変わります
まとめ
いかがでしたか?
オランダの個人事業主ビザが発行されるまで3ヶ月から6ヶ月ほどの間にかかる費用を概算してお届けしました。
かかる費用は概算150万〜300万円ほどだとお伝えしましたが、個人の裁量や家族構成にもより、一概には言えません。しかし、これだけあれば、まずはいいのではないでしょうか。