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【2023最新】オランダ移住完全ガイド|在住7年の経験や知識を一挙大公開

2022-03-23

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オランダ移住に興味があるけど、どうしたらいいのかな、とお困りではありませんか。

海外移住というのは大きな変化を伴うこと。みんなが経験することでもありません。

そのため、誰に聞けばいいのやら、どこからスタートしていいやら。わかりませんよね。

まずは、こちらの「オランダ移住完全ガイド」をお読みください。

私、オランダに家族で移住して8年目のちびいきです。

移住をお考えのあなたが抱く、ぼんやりした疑問を解消するお手伝いができると思います。

オランダの基礎知識

オランダ, チーズ, チューリップ, お花, 風車, ヨーロッパ
オランダの国旗
首都アムステルダム
言語オランダ語
人口1700万人
国土九州と同じくらい
日本との時差マイナス8時間(夏期は−7時間)
直行便あり(KLM運航の成田ーアムステルダム間)
飛行時間11時間

赤は国を守るために戦った国民の勇気を、白は神の永遠の祝福を願う信仰心を、青は祖国への忠誠心を表す。16世紀末のスペインからの独立戦争を支援・指導したオレンジ公の紋章から作られた三色旗(オレンジ・白・青)が基である。1937年、オレンジは変色しやすいという理由で赤に変更した。

<引用元>東京都立図書館 オランダ王国

「オレンジ」は、今でも国のシンボルカラーです。現在の第7代オランダ国王ウィレム=アレクサンダーの誕生日、4月27日は、「国王の日」(Koning’s dag)と呼ばれ、オレンジカラーで街があふれます。

また、上記と同サイト「東京都立図書館 オランダ王国」ページより引用するに、

日本とは1609年以降鎖国時代を通じてほぼ4世紀におよぶ交流があり、長く西洋文明への唯一の窓口であった。ゴム、ポンプ、スコップ、ランプ、ペンキ、コーヒー、ガーゼ、ドクターなどの外来語をもたらした国である。

<引用元>東京都立図書館 オランダ王国

オランダと日本とは、鎖国時代にも長崎・出島で国交をおこなっていただけに、古くから強いつながりがあることがわかりますね。

他にもオランダ語からきた日本語がたくさんあり、面白いですね!

参考ページ オランダ語から日本語への借用(Wikipedia)

オランダの主要都市と人口

オランダでは以下5つの都市が大きく、有名です。

アムステルダム74万1千人運河の街並みは美しい
ロッテルダム59万8千人ユニークな建築が目を惹く街
デン・ハーグ47万4千人日本大使館もある政治都市
ユトレヒト29万人ミッフィーの生まれた街
エイントホーフェン20万9千人テックやデザインで有名
Population of Cities in Netherlands (2022)

アムステルダムの人口数は、Wikipedia「日本の市の人口順位」によると、東京都大田区と同じくらいです。

オランダの気候と天気

オランダの天気は、雪のない北海道によく例えられます。

大西洋と北海の影響で、一年中涼しく(いや、寒く)、曇っています。

夏は毎日暑いもの、というイメージは粉々に崩されます。

*2023年は歴史上もっとも暖かい年となっています。

しかし、私がひとことで表すならば、オランダの天気は「風、風、風」!!!

だからこそ、昔からオランダ人は風車で労を補ってこれたのですね。

今でも、クリーンエネルギーとして、風力発電の開発と設置が盛んに行われています。

オランダ移住のメリット

旅行することとは全く異なる移住。

メリットとデメリットについても知っておく方がいいですよね。

まずメリットは以下の通りです。

メリット

  • 英語が通じる
  • 他人に寛容
  • ワークライフバランスが取れる
  • 自然災害のリスクが少ない

ひとつずつ見ていきましょう。

オランダ移住のメリット❶ 英語が通じる

オランダは、英語がよく通じます

年配の方と話しても、流暢な英語で返ってきて驚かされることもあるほどです。

世界中で語学留学や外国語による専門分野の教育を推進している「EF」(= Education First)という会社の調査によると、オランダ人の90〜93%が英語を話すという結果が出ています。

詳しくは、上の記事でも紹介しています。

また、アクセント(なまり)の少ない英語を話してくれるので、日本人には聞きとりやすいと思います。

時々、オランダの北部や南部出身の人の英語は、少々訛っていて「ん?」となりますが、いずれにせよ流暢に話せる人が多いことに変わりありません。

特に助かるのは、オランダに住み始めたばかりの頃です。

オランダ語も何もちんぷんかんぷんな時に、市役所の人や、移民局(IND)の人たちが、英語で対応してくれることはとっても助かります。

それに、オランダ人と英語で話すだけでも、日本にいるよりよっぽど実践的な英語が身に付きます

オランダ移住のメリット❷ 他人に寛容

オランダ移住のメリット、2つ目に挙げたのは、「他人に寛容」なことです。

特に子供への対応は友好的で、ありがたいです。

例えば、

  • レストランや公共の場で子供が遊んでいても、迷惑をかける心配をせずにすむ
  • あなたの意見や考えを尊重してくれる

などでしょうか。

「すいません」ばかり言っていた東京での生活が嘘のようです。

育児をしている方や仕事で疲れている方は肩の荷がとれてすっと楽になると思います。

オランダ移住のメリット❸ ワークライフバランスが取れる

ワークライフバランスが取れるのは、オランダ移住のメリットの1つと言えるでしょう。

オランダで一般の会社員であれば、通常1年間に20日〜25日の休暇を取れるそうです。定時になると、オランダ人は仕事が残っていてもさっさと帰宅するというのも有名な話。

帰宅後、18時台に家族で食卓を囲み、子供がいれば子供を寝せた20時頃にスポーツに出かけたり、友達と飲みに出かけたりする、というのが典型的なオランダ人のスケジュールだそうです。

ワークライフバランスが充実していることは一目瞭然ですね。

オランダ移住のメリット→自然災害のリスクが少ない

オランダは自然災害のリスクが少ないです。地震のプレートとも直接的な関わりがありません。

一番考えられる自然災害は水害です。オランダ(the Netherlands)という国名は、「低地」という意味が由来で、海抜以下の土地や埋立地が多くあります。

オランダで20世紀に起きた一番大きな水害は1953年だったそうです。嵐に堤防が耐えきれず、多くの被害がありました。その後、ダム、高潮壁、水門などが再構築されました。

幸いにも自然災害にはその後見舞われていません。

参考記事 Natural disasters(オランダの生活環境調査会社)

オランダ移住のデメリット

次にオランダ移住のデメリットをご紹介します。

デメリット

  • オランダ語の習得が難しい
  • お天気が良くない
  • 医療に不安が残る
  • 就職が難しい
  • 日本から遠く、時差が大きい

ひとつずつ見ていきましょう。

オランダ移住のデメリット❶ オランダ語の習得が難しい

オランダ語は、英語、ドイツ語と同じく、インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派中最大の分派である、西ゲルマン語族に属しています。

そのため、英語に教養のある多くの日本人は耳馴染みのいい場合もあります。

一方で、文法が英語と異なり、煩わしさもあります。

それに、いくらオランダ人が英語が上手だからと言っても、オランダ人のコミュニティに入っていく場合や、永住権の取得を予定されている方は、オランダ語の勉強が必須です。

オランダ語を学ぶのに、おすすめの本をご紹介した記事はこちらです。

オランダ移住のデメリット❷ オランダのお天気が良くない

日本でも梅雨の時期や秋の長雨があったりしますが、オランダは一年を通して曇りの日が多く、日照時間が少ないです。

しかも、1日に4つの四季があると揶揄されることがあるほど、お天気は変わりやすいです。

そのため、日光(紫外線)にあたることで生成されるビタミンDが不足します。

すると、骨がもろくなったり、うつ症状が出る場合があります。

そんなお天気のオランダですが、日本のように多種多様のレイングッズはありません。

なぜなら、オランダ人は、雨が降っても傘をさすことが少なく、雨風をしのげるアウターを着ていることが多いからです。

日本でお気に入りのレイングッズを用意してくることをお勧めしています。

オランダ移住のデメリット❸ 医療に不安が残る

私は、オランダで妊娠、出産、そして外科手術と入院を経験したことがあります。

経験者が語るに、医療は日本の方が圧倒的にいいと思います。

その理由は以下の通りです。

  • 言語による意思疎通がうまくいく
  • 日本人医師の方が手先が器用(だと思う)
  • 日本人医師は国家資格が必要なので、医師になるために努力した人が多いと思う
  • 経験によると、日本人医師の方が責任感が強い
  • 自然治癒を推奨する国である

まだ若く、「健康!」という場合は心配ありませんが、持病をお持ちの方や、家族帯同の場合は悩ましい問題です。

慣れない国での生活は、急に体調を害したりします。

健康第一です。

オランダ移住のデメリット❹ 就職が難しい

オランダ移住のデメリットとして、就職が難しいことを挙げておきましょう。

なぜなら、オランダはEU(ヨーロッパ連合)に属しているため、求人するポストに対しての優先順位は、オランダ人 → EU市民 → EU市民外(日本人はここに属す)です。

つまり、オランダ人にもEU市民にも最適な人材がいない場合、日本人などの移民を採用できるのです。

プラス、言語の壁がある場合、特別なスキルがなければすぐに就職先を見つけるのは難しいと思います。

オランダ移住のデメリット❺ 日本から遠く時差が大きい

日本から遠く、時差が大きいのは、オランダ移住のデメリットに加えたいですね。

例えば、海外移住地として人気のシンガポールは、飛行機で7時間程度です。

時差はたったの1時間。

日本の人と仕事をする場合、お互い同じ時間帯に仕事をできるので、ほとんど支障がないと思います。

ところが、ヨーロッパは7〜8時間の時差があり、ミーティングの時間などを組むのは辛いことがあるかもしれません。

日本に住む家族や友達と話すにも、時間があわないと嘆く場合もあるでしょう。

オランダ移住できるビザの種類

一般的に、簡単に「ビザ」と呼ばれますが、ビザとは「滞在許可」(Residence permit)のことを指していると思います。

労働許可(Work permit)がつけば、就労することが可能です。


オランダ移住できるビザ:ファミリービザ

まずご紹介するオランダ移住できるビザは、「ファミリービザ」です。

たいていの国でこの種類のビザは必ずあると思います。(配偶者ビザと呼ばれることもありますが、オランダでは婚姻関係は必須ではありません

「ファミリービザ」を得るためには、特定の条件をいくつかクリアしなくてはいけません。

例えば、

オランダ国籍を持つ相手と婚姻関係を結ぶなり、「パートナー契約」を結ぶ。

オランダ国籍保有者にパートナーを扶養できるだけの十分な収入がある。

などです。

オランダ移住できるビザ:学生ビザ

こちらも言わずと知れた「学生ビザ」があれば、オランダに居住可能です。

これもどこの国でも取得可能だと思います。

例えば、大学へ通う、職業訓練校(日本でいう専門学校)に通う、のが主な理由です。

入学前の準備期間として1年、そして学校を卒業するまでの年数のビザが発行されます。(最大5年)

そのためには、英語力の証明が必要になります。(IELTS、ケンブリッジ英検、TOEIC、TOEFLなど)

ちなみに、大学でバチェラーやマスターを取得した後、1年間「ズークイヤー」という、職探しのためのビザを発行してもらうことも可能ですよ。

オランダ移住できるビザ:ワーホリビザ

ワーキングホリデーこと、ワーホリはすっかり有名になりました。

カナダやオーストラリアが有名だと思いますが、オランダでも2020年春に「ワーキングホリデービザ」がスタートしました。

コロナウィルス(COVID19)によるロックダウンで滞った時期もありましたが、2023年5月現在通常の取り扱いです。

1年間、オランダでアルバイトによる就労経験を得ることができるもので、ワーホリビザの延長は基本的にできません

ワーホリについて情報を集めている方は、ワーホリ徹底解説をぜひ読んでみてください。

オランダ移住できるビザ:就労ビザ

就労ビザ(Single permit)と呼ばれるのは、オランダの「労働許可証」(werk permit、もしくはTWV)とあわせて、居住許可(residence permit)がついています。

賃金を受け取る従業員、もしくは雇用主によって申請可能です。

他にも、移民局(IND)のサイトでは、いくつか種類があります。今回は、日本からオランダに移住をする人に関わりがありそうなものだけ取り上げておきます。

ビザの種類INDでの表記滞在可能日数
高技能知的労働者Highly skilled migrant雇用契約内容による
研究者Researcher最長5年
企業内転勤者Intra-corporate transferees1〜3年
個人事業主Self-employed2年(更新可)
スタートアップStart-up1年
外国企業による商品の供給Supply of goods by a foreign company最長1年
外国企業への商品提供Supply of goods to a foreign company最長1年
国際的な非営利団体の従業員Employee of an international non-profit organization最長3年
インターンシップなどWork experience as trainee or apprentice1年(更新不可)
アート文化関連の労働者Employee in art and culture最長3年
マスメディア特派員Mass media correspondent雇用契約内容による
投資家Investing in the Netherlands3年(更新可)

以前、一時的に「アジアンケータリング業界の従業員」(Employee in the Asian catering industry)というものがありましたが、2022年1月に終了しています。

もし、日本食や他アジア料理の料理人としてオランダ移住を考えている方は、雇用主が見つかれば就労ビザ(Single permit)を出してもらうか、個人事業主(Self-employed)として、ビザ取得を目指せると思います。

オランダの仕事や賃金(給料)

オランダ移住を考えるときに、一番みなさんが心配することは、「仕事」ではないでしょうか。

お金を稼がないことには、ビザの発給どころか、生活がままなりませんよね。

そこで、オランダのお仕事事情を見ていきたいと思います。

オランダ人やEU市民と同等の就職を得るのは難しい

オランダ移住のデメリットとしても挙げておきましたが、オランダに来て、オランダ人や他のEU市民と同等の就職を得るのは、正直とても難しいです。

なぜなら、オランダはEU(ヨーロッパ連合)に属しているため、求人するポストに対しての優先順位は、オランダ人 → EU市民 → EU市民外(日本人はここに属す)です。

また、EU市民はオランダ語が話せなくても、英語が話せれば雇用されている場合が多いです。

日本人は、海外就労経験や語学能力、オランダのディプロマ(バチェラーやマスターの卒業資格)保持者は、有利に働くかもしれません。

オランダの失業率は3.4%

<引用元> Trading economies

オランダの失業率は2022年2月時点で3.4%です。

上の画像は、オランダの10年間の失業率の変化です。


コロナウイルスによるパンデミック時に5%近くに上がっています。

近隣諸国の失業率はどうでしょうか?

<参照> Unemployment Europe

スイス、オランダ、イギリスは低いですが、スペインは特に高い失業率であることがわかります。

オランダの給料と福利厚生

オランダの給与構成について理解しておくといいと思います。

  • 総収入(bruto salaris)ー 税や保険料控除前の金額。額面ってことですね。
  • 純収入(netto salaris)ー 所得税、社会保険料、年金のための納金が控除された額。
  • 月給 ー 毎月銀行口座に振り込まれる額。面接で話し合われる給与はこの金額のことの場合が多い。

他にも、休暇手当なるものがつくのが一般的です。

  • ・休暇手当 ー 年間給与の8%程度が5月に支払われる。大雑把にひと月分の給与がもらえると考えられる。オランダ人はこれを夏休みなどの休暇費用として使う感じ。

また、交通費の補助は、日本では一般的ですよね。

しかし、車や自転車通勤も多いオランダでは、交通費は必ず支給されるとは限りません。

交渉は可能です。

仕事によっては、成果に応じたインセンティブがもらえたり、社用車やスマホが与えられたりと、様々です。

月給、休暇手当、インセンティブや他の手当てなどをすべて足したものが、あなたの年収(年俸)となります。

2021年オランダの平均所得は、Modaal inkomen(Wikipedia)によると、37,000ユーロだそうです。
*1€=¥157計算で580万円ほど

海外就職・転職は安心安全なエージェントを利用

オランダ移住前に、転職先を決めたり、チャレンジしたい求人案件に目星をつけておくこともできます。

しかし、契約内容や雇用条件の交渉などでトラブルになることもあります。

そのため、日本国内に母体のある海外転職エージェントなどに登録し、利用すると安心です。

特に、外資系企業での就労経験がない方は、入社までのサポートを受けられるので、心強いと思います。

ちなみに、オランダに限定した転職先を見つけるのは難易度が上がります。

イギリス、ドイツなどで経験を積む、EUの永住権を取る、などしてオランダにくるのもオプションに入れてはいかがでしょうか。

他にも、オランダに本社や支社のある日本法人で働き、オランダ転勤を狙うのもいいかもしれません。

おすすめの海外転職エージェント

  • リクルートエージェント
  • エンワールド
  • JAC Recruitment

オランダ移住の初期費用と生活費

では、オランダ移住にかかる初期費用と生活費、どのくらい必要でしょうか?

最初の1ヶ月に必要な費用

  • 航空券
  • ビザ
  • 住居が決まるまでの滞在費
  • 交通費
  • 食費
  • (学生の場合)学費

家が決まっていない場合は特に、最初の1ヶ月は流動的であり、人によってさまざまかもしれません。

学生ビザの場合は、学費も必要でしょう。

個人事業主ビザを取得するつもりであれば、4500ユーロの資本金も必要です。
*1€=¥157計算で71万円ほど

賃貸する場合には、日本でいう礼金は必要ありませんが、敷金(デポジット)が必要です。外国人ですし、家賃の2〜3ヶ月分を預けるのが一般的です。

インフレも進んでいるので、最低250万円は用意して移住に臨みましょう!!

オランダの生活費は日本より安いが外食と賃貸は高い

ちなみに、オランダの不動産は年々右肩上がりで、家賃も私たちが来た8年前から上がり続けています。

特に、アムステルダム、ロッテルダム、ユトレヒト、デン・ハーグの4都市は高いです。

学生は、ルームシェアするのが一般的で、月に300ユーロから500ユーロ(月47,000円〜78,000円程度)かかると思います。

そして、オランダでの外食は高いです。

コロナウィルスによるロックダウンで、オランダのカフェやレストランは閉店や営業時間の短縮を求められ続けました。

損失した営業利益回復のため、食事の値段は以前よりも値上げ傾向にあります。

ご参考までに、ラーメン1杯2000円、コーヒー1杯600円くらいです。

スーパーの野菜や果物は新鮮で、東京に比べると安いと思います。(ウクライナ危機での値上げが心配されていますが・・・)

インフレで、スーパーの食材や消費財もすべて値上がりしています。

自炊することで、生活費を抑えることができます。

オランダに移住して家を探す方法

オランダの物件を検索するときに人気なのは、FundaParariusです。

特に、Fundaは、オランダの物件ほとんどを網羅していると言われています。


また、オランダの物件供給数は増えていますが、まだまだ需要には追いつかず、よい物件は争奪戦です。

人気のお家の内覧には数十人が現れることも。

あまりに譲れない点が多いと、リサーチ、内覧、契約までに数ヶ月かかる人もいます。

妥協できる点も考慮にいれて物件を検討するのが得策です。

日本での家探しと違う点

<引用元>Funda.nl

日本では、あるひとつの物件を、あちこちの不動産屋が紹介も契約も可能ですよね。

オランダでは、その物件を紹介、契約する不動産は基本的に1社しかいません。

FundaやParariusなどのウェブサイトで物件を見ると、不動産の連絡先が書いてあります。(写真の赤マルで囲った部分)

内覧希望の場合は、そこへ連絡しましょう。

オランダ移住の保険と医療

オランダでは、民間企業が運営する医療保険に加入するのが義務です。

お住まいの市役所で市民登録が済んだら、6ヶ月以内に保険に加入しなければ、罰金が課せられる場合もあります。

基本保険料は、だいたい月に1万円〜1万5000円程度です。

歯科治療、リハビリ、メガネ/コンタクトの作成、などは特約をつけることで、保険によってカバーされます。

しかし、全額ではありません。

また、保険会社によってカバーしてもらえる項目も違います。

オランダ人は下記のような保険会社やプランの比較サイトを利用しています。

うちは、Zilveren Kruisというオランダでは大きな保険会社に加入しています。

英語表記のサイトもあり、問い合わせにも英語で応じてもらえるので移住当初から変更していません。

医療保険への加入後にホームドクターへ

医療保険にオンラインで加入すると、郵送で保険証(カード)が送られてきます。

次にやるべきことは、ホームドクターへの登録です。

オランダで医師(専門医)にかかりたい場合は、まずホームドクターへ行かなくてはいけません。

ホームドクターの診断で、病院の専門科へかかるか否かが決まります。

自宅で開業しているホームドクターもいますし、数人のホームドクターが集まっている診療所タイプもあります。

通いやすさや希望にあわせて選びましょう。

18歳までの子供は親の医療保険に付随し、基本的には無料で医療が受けられます。

オランダ移住に必要な英語力、オランダ語力

上記のオランダ移住のメリットでも書きましたが、オランダでは本当に英語がよく通じます。

そのため、英語に自信のない人は、移住前からすぐに英語の勉強をすることをお勧めします。

英語だけでもしっかり話すことができれば、職探し、家探し、ビザ取得なども事が楽に運ぶでしょう。

一方、オランダの母国語はオランダ語です。

もちろん、話せるに越したことはありません。

しかし、英語を取得するよりも発音、文法共に難しいので、ハードルは高いです。

英語がある程度話せる方は、オランダ語を勉強していくと、オランダ人とのネットワーク作りが簡単です。

なぜなら、いくら英語が得意なオランダ人でも、オランダ人が集まれば会話はオランダ語になります。

オランダ語が話せないことで、蚊帳の外になってしまいます。

日本語で説明の書かれたオランダ語学習の本が欲しい場合は、移住前に、もしくは一時帰国の際にでも日本で手に入れるのがいいですね。

オランダ移住に向いている人と失敗しやすい人の特徴

ここまで読んでくださった皆さんは、ますますオランダ移住に興味が湧いてきたでしょうか?

私たちが移住してから、多くの方とお会いしました。オランダに移住したみんながうまくいくわけではなく、数年で日本へ本帰国した人たちもいます。

私が見てきた中で、オランダ移住に向いている人と、失敗しやすい人の特徴は以下の通りです。

オランダ移住に向いている人はこんなタイプ

オランダ移住に向いている人はこんなタイプです。

  1. その国の文化や言語を尊重できる人
  2. 他人に依存せず主体的に行動できる人
  3. 自由を手に入れたい人
  4. まちがいや失敗を恐れないで行動できる人

その理由や詳細は、以下のブログをぜひお読みください。

オランダ移住に失敗しやすい人はこんなタイプ

移住に失敗しやすいタイプや、向いていないかもしれないと思うのはこんなタイプです。

  1. オランダ移住に夢を抱きすぎた人
  2. チャレンジ精神のない人
  3. 柔軟に対応できない人
  4. 英語ができない/努力しない人
  5. 会社に就職できなくても稼ぐスキルを持っている人

オランダ移住に夢を抱きすぎた人

オランダ移住に限ったことではありませんが、海外移住/在住に憧れを持つ人は多いですよね。

オランダにくる前に、空想や夢を抱きすぎてしまった人は、移住してからぶつかる壁にやられてしまう場合があります。

日本で逃げたい何かがあったのか、オランダに行けば、何もかもうまくいく、人生やり直せる、と思っていると、そうもいかない現実にぶつかって、悩んでしまいます。

もしかして、自分もそういうタイプかも、と心配に思ったそこのあなた。オランダ移住の前に、「【本音】海外移住6年、移住してぶっちゃけ後悔したこととその予防策」という記事を読んでいただくと、しっかり地に足をつけた移住プランを立てられると思います。

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チャレンジ精神のない人

オランダに来たはいいけれど、「なんか怖い」「何やっていいかわからない」と家に閉じこもってばかりいる人は、なかなかうまくいきません。

なぜなら、生活を楽しむためには、1人じゃうまくいきません。外に出て、オランダ人や他の国から来た人と出会い、英語やオランダ語を学習しつつ、ネットワークを作っていくことが大事です。そのネットワークは、仕事にも活きてきます。

そのためには、共通の好きなことを持っている人を見つけるのが一番です。FacebookなどのSNSを通じて仲間を見つけましょう。

柔軟に対応できない人

柔軟に対応できない人は、よく言えば日本の良さをよく理解できている人かもしれません。

よく言われるように、電車やバスが時間通りにくる、お店でクレームを伝えると謝ってくれる、というのは素晴らしい日本の文化だと思います。

しかし、オランダでは必ずしもそうとは言えません。というのも、いろんな文化と生活習慣を持った人たちが住む国だからなのです。

電車が予告なしに30分遅れる、ということもあるし、買ったものがすぐ壊れることもザラです。おおむね同じ価値観を持つ日本では予想できないことが、よく起こります。

そんな時に、柔軟に対応できないと、自分が辛いですよね。そして、完璧主義な場合は余計にその状況が許せないですよね。そうなってくると、大変。オランダでの生活が嫌いになってしまいます。

そうならないためには、「ドアの修理に来てくれる人、時間になっても来ないな」とか、「修理してくれたけど、ちょっと雑だな」と思っても目をつむる度量の大きさが大切になってきます。

合言葉は、「まあ、いっかー」です。

英語ができない/努力しない人

海外移住の成否を分ける大事な要素は英語力の有無です。

オランダの母国語は英語ではありませんが、英語ができるだけで仕事の見つかりやすさ、ネットワークの構築のしやすさ、集められる情報量が格段に違ってきます。

英語力の向上は、海外移住前からすぐに始めることができます。もし、海外移住しなくなったとしても、あなたが得た英語力はその後も日本で大きく活かすことができます。

ぜひ今すぐに、始めてください。

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会社に就職できなくても稼ぐスキルを持っている人

会社に所属して働き、お給料をもらうことだけが全てではありません。オランダでの就職がうまく行かなかったとしても、自分でお金を稼ぐスキルを身につけようと精進することはとても大事です。

幸いにも、コロナウィするによるパンデミックで、日本でも副業のあり方が見直されましたよね。

会社員として働きながらも、副業を始めておくと、海外移住後にも役に立ちます。もし、海外移住をしなくなったとしても、本業として独立することができるかもしれません。お金はどんどん減ってしまいますが、身につけたスキルはあなたを裏切りません!

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オランダだけでなく、世界で通用する寿司職人も

フィンランドへ移住するために、寿司職人を目指したChikaさんの経験はとっても面白く、勇気が湧きます。

「北欧こじらせ日記」おすすめですよ。

オランダ移住する前に必ずやるべきこと

海外就職/転職が可能か調べてみよう

キャリアは人それぞれですよね。

あなたが歩んできた道とスキルが、海外就職に活かせそうかどうかプロに相談しましょう。

海外就職/転職エージェントは、多くの人を見てきているので、あれこれと1人で悩まずに相談してみるのが効率がいいと思います。

もし、足りないスキルがあれば、いち早く補う対策を始めることができるのでお勧めです。

英語学習をスタートしよう

海外で働くには、英語力が必須、必須、必須項目!

英語さえなんとかなれば、仕事のスキルはあとからついてくる場合もあります。

とにかく英語が大事です。

すぐに勉強をスタートしましょう。やり始めるのに遅いということは絶対ないです。

稼ぐスキルを身につけよう

もし、海外就職/転職エージェントと話したり、自己分析をして、海外で活かせそうなスキルはありますか?

もしくは、得意なことや、好きなことの中から、稼ぐことにつながることはありますか?

稼ぐことに直結しなくても、大丈夫。

見方や場所を変えれば、スキルになる場合もあります。

例えば、

  • 着物の着付け師
  • 茶道
  • 習字

など、日本文化を伝えるものは、日本では相当な腕前がないとお金に結びつかないかもしれませんが、オランダや海外ではある程度のスキルでも重宝される場合があります。

他にも、リモートで働ける可能性のある、「動画編集者」や「web制作者」などもお勧めです。

好きなことで、やり続けても苦にならないものを選ぶのが一番です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

【2023最新】オランダ移住完全ガイド|在住7年の経験や知識を一挙大公開、と題して、オランダ在住8年目の私がお伝えしました。

海外移住は、大きな決断であり、容易なものではありません。

だからこそ、移住前からしっかりオランダのことを知って、準備しておけば、オランダ生活を楽しめる余裕が生まれます。

最後に今回の記事の内容をおさらいしておきましょう。

まとめ


オランダ移住を1人で成功させるのは大変です!仲間や先住者の知恵を借りて、より良いものにしてくださいね。

<タイトル画像:Travel illustrations by Storyset

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